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国交省、不正行為再発防止策をルール化 三菱、スズキは3年間全データチェック! 行政焼け太り、メーカーは負担増

2016.6.10

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国交省は三菱、スズキの燃費不正行為に関連して再発防止策を発表した。主な項目は以下のとおり。
「」型式指定申請 審査時
測定時、立会いで抜き打ちチェックする。
機構が不正の有無について技術的検証をする。
不正のあった型式指定申請を却下する。
並行して当該メーカーの他車種の審査の一時停止。
不正を行ったメーカーに対しては審査を厳格化し、一定期間、他メーカーと審査内容、期間等を差別化する。
これが事実上のペナルティになりそうだ。当局は「罰則に近い」と話す。

「」新車生産時 使用過程時
工場の生産ラインから実車を抜き取りにより確認。
使用過程車に対する抜き取りでの路上試験。
上記が主な柱となっている。これらは現状でも実施可能だが、ルール化した。

三菱、スズキについては、不正のあった走行抵抗値について今後3年間、全データを確認する。

「」WLTPについて。
国はWLTPの早期導入を図る、2018年以降に適用を予定。厳格な審査はすぐにでもできるとする。改善策については、多くの項目で現在の枠組みの中でできるとする。
大都市エリア、高速エリア、郊外エリアなど、ある程度変化をキチンと表示されるのがWLTPで今後検討する。欧州は惰行法なので惰行法は継続。米国もすぐには参加しないが、議論には参加している。

「」最終とりまとめに向けて。
7月中をメドに法令上の不利益処分、罰則等の可能性について、さらに検討するとしている。

国側の審査リコール課の定員要求をする。現状担当者は10人弱。キチンと要求しなければ確認できないという危機感はある。
この点について、コスト増により、メーカーの国際競争力低下、新車価格が上がる形で、ユーザー負担増加につながるのではないか?と質問した。
真面目にやっているメーカーがあることも知っている。データ測定時の抜き打ちチェックの部分をしっかり運用することで、メーカーには襟を正してもらうとする。個社とはやるが、業界団体と話す予定はない。日本市場の問題なので国内外ブランドの違いは関係ない。

「」三菱製軽自動車の国の実測テストについて。
三菱車の国のテストについては順調に進んでいる。6月中には発表できると思う。燃費がカタログ値と大きく乖離する場合は、何らかの措置がある、つまり型式指定の取り消しもあり得ると、国は考えているようだ。ただし、型式指定取り消しでも限定的な範囲にとどめて、現に乗っているユーザーの負担は最小限にとどめる可能性も示唆した。

現状、三菱とスズキから型式指定の申請はないとのことだ。

海外で試験している場合は、出張費の制約はあるが、「いかなければならないだろう」とする。
WLTPについて韓国、インド導入の方向、他のアジアの国々の多くも前向きとのニュアンスだった。


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