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登録車からのダウンサイジング派も取り込むウェイク
コンセプトカーDecaDecaとして13年東京モーターショーに出展された超背高ワゴンのダイハツ・ウェイクが正式発売された。税込み価格は135.0〜187.38万円で、月販目標台数は5000台に設定。
タントを上回る全高や深掘りされた荷室によって高い積載性を実現しているウェイクは子育てファミリーだけでなく、アウトドアレジャーを趣味にしている若い人にも売り込まれる。開発時点からキャンプや釣り、サイクリングなど、各ジャンルのプロにモックアップを見てもらって意見を募り、市販モデルに声を反映。例えば、ハッチゲート内側の照明ランプや塩ビ仕上げのラゲッジスペースは、こうしたヒアリングの結果に基づいて採用が決まった。
ウェイクとタントをどのように売り分けていくのか、疑問に感じている人も多いだろう。国内営業の担当者に尋ねたところ「タントは人をメインに考えたクルマ。一方、ウェイクは人と荷物の共存を考えて開発した」との回答が返ってきた。空間の広さではアトレーワゴンも存在していて「荷室の奥行きではアトレーが有利だが、モデルライフが長くなっていて劣る部分もある。おもしろいのは、ウェイクの予約受付を始めた後にアトレーワゴンの販売台数も上向き始めたことで、来店されたユーザーが『ウェイク発売まで待てない』との理由で買っている例もある」そうだ。
堀井仁・専務によると「ガソリン車とターボ車で50%ずつ売っていきたい」「タントは25%が登録車からのダウンサイジングだが、ウェイクでは35%をめざしたい」という。
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