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トヨタのインドネシア新エンジン工場、生産開始
トヨタのインドネシアにおける車両生産会社であるPT. Toyota Motor Manufacturing Indonesia(以下TMMIN)は、新エンジン工場を建設し、本年2月に生産を開始した。
同工場は、西ジャワ州カラワン市に位置し、生産能力は年産21万6千基、投資額は約2兆3千億ルピア(約205億円 1円=112インドネシアルピアで換算)、新規雇用は約400名。排気量1.3Lおよび1.5LのNRエンジンを生産し、一部は輸出する。
トヨタは「持続的に成長し続ける企業」を目指し、「量を求めた工場づくり」から発想を大きく転換し、「競争力のある新しい工場づくり」に取り組んでいるという。
この工場づくりにおいても、「シンプル&スリム」「フレキシブル」をキーワードに、日本の工場でも導入を進めている革新的生産技術を織り込むと同時に、より安全で環境に優しい工場づくりを追求したそうだ。その結果、トヨタとして初めて、エンジン工場の主要工程(鋳造・機械加工・組み付け)を一つの建屋に集約し、コンパクトで需要変動に強い工場が完成したという。
従来、鋳造工程は大型設備と広範な作業スペースを必要とし、工程で生じるヤニ・チリ・熱が、後工程(機械加工・組み付け)へ悪影響を及ぼすため、鋳造工程とそれ以外の工程を、別々の建屋に設置していた。
今回、設備小型化と作業工程の削減、ヤニ・チリ・熱が後工程に及ぼす影響の最小化を進めた結果、鋳造工程と他の工程を一つの建屋に集約できたのだそうだ。これらにより、工場設備の初期投資部分について、2008年と比較して約40%低減を達成。さらに、中間在庫をもたないよりリーンなエンジン生産体制を実現したという。
TMMIN概要
会社名 | トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インドネシア社 PT. Toyota Motor Manufacturing Indonesia |
所在地 | ジャカルタ特別州北ジャカルタ市 |
設立 | 1971年4月(設立時の社名は、PT. Toyota-Astra Motor) |
社長 | 野波 雅裕 |
出資比率 | トヨタ自動車95%、アストラインターナショナル5% |
従業員数 | 約9,500名(2016年2月時点) |
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