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ルノー・日産アライアンス、2015年暦年(1月〜12月累計)の販売実績を発表
ルノー・日産アライアンスは、2015年暦年のグローバル販売実績を発表した。2015年暦年は、米国、中国、欧州で記録した過去最高の販売台数が寄与し、グローバル販売台数は前年同期に対し約1%増の8,528,887台となった。
ルノーグループ、日産自動車、ロシアのアフトワズを含む世界第4位の自動車グループであるルノー・日産アライアンスのグローバル販売台数は、ロシアおよびブラジル市場全体の急激な低迷にもかかわらず、2014年暦年実績に対し、安定的な販売を維持した。
全世界で販売した自動車10台のうち1台はルノー、日産、および、ロシア最大の自動車メーカーであるアフトワズのクルマとなる。
欧州で第3位の自動車メーカーであるルノーグループは、グローバル全需が前年に対し1.6%増となる中、過去最高となる前年比3.3%増の2,801,592台を世界で販売し、3年連続の販売増となった。ダチアブランドの販売台数は、過去最高となる前年比7.7%増の550,920台となった。
欧州で最速に成長を続けるブランドであるルノーの市場シェアは、全需が対前年で9.4%増加する中、10.1%となり、18年連続で欧州の小型商用車におけるリーダーシップを維持している。
日産は、過去最高となる5,421,804 台の乗用車およびトラックを世界で販売し、前年比2.1%増となった。同社の二大市場である米国と中国では、それぞれ125万台以上を販売した。インフィニティブランドの販売台数は、米国、中国を含む全ての主要地域で記録した過去最高の販売台数が寄与し、前年比16%増の215,250台となった。
ラーダブランドで自動車を販売しているアフトワズは、ロシア市場の低迷により、31.5%減の305,491台を販売した。ルノー・日産アライアンスは、国有企業ロステック社と合弁会社を設立し、アフトワズの株式の過半数を保有している。ロシアで販売される自動車の約3台に1台は、ルノー・日産アライアンスとアフトワズのクルマだ。
ロシア自動車市場全体は35%以上の減少となる中、アライアンスの市場シェアは、昨年度の30.7%から32.3%に上昇した。
ルノーおよび日産の販売概況
2015年のルノー・日産アライアンスの販売上位10ヵ国は、米国、中国、フランス、日本、メキシコ、英国、ドイツ、ロシア、ブラジル、スペインだった。
日産は、米国で過去最高となる前年比7.1%増の1,484,918台を販売し、市場シェアも過去最高の8.5%となった。また、「ローグ」、「ヴァーサ」、「NV」、「NV200」は過去最高の年間販売台数となった。ライトトラックセグメントでは、前年比20%増の販売となった。
日産は、中国で、前年比6.3%増の125万台を販売しました。日産は引き続き、5.0%以上の市場シェアを持つ中国最大の日系自動車メーカーとなっている。
2月初旬、ルノーは、武漢市にある東風汽車との合弁工場で、SUV「カジャール」の生産を開始した。同車はルノー初の中国生産モデル。この新合弁工場は、稼働開始当初、年間15万台の生産能力を有する予定だ。さらに需要の高まりに応じて、生産能力を30万台まで拡大することが可能という。
ルノーは、同社のホームマーケットであるフランスで、前年比5.1%増の607,173台を販売した。市場シェアは26.4%となった。同社のコンパクトカー「クリオ」は6年連続で最販モデルとなった。ルノーの「ゾエ」は同国の電気自動車(EV)販売台数の内60%を占め、EV乗用車のトップモデルとなった。
日産のホームマーケットである日本では、前年比12.1%減の589,046台を販売した。市場シェアは11.7%となった。
日産は、メキシコで、過去最高となる前年比19%増の348,941台を販売した。市場シェアは25.8%となり、6年連続で販売台数トップとなっている。
ルノーの市場シェアは、同社の2番目に大きい市場であるブラジルで、全需が25.5%減少する中、0.2ポイント増の7.3%となった。
ルノーは、今後、アライアンスの販売および成長の重要な柱として期待されるインドで、前年比で20%を超える53,848台を販売し、引き続き、最大の欧州系自動車ブランドとなっている。
ルノーのコンパクトハッチバック「クウィッド」は、昨年9月のインドでの発売以降、80,000台以上を受注しました。同車は、アライアンス初のコモン・モジュール・ファミリー(CMF)Aアーキテクチャーをベースにした、アライアンスCMF適用車の中で最もコンパクトで手ごろな価格帯のクルマとなっている。なお、ダットサンブランドは、CMF-Aアーキテクチャーを適用したモデルを今年中に発売する予定だ。
ゼロ・エミッション車について
世界中で販売された電気自動車(EV)の2台に1台はアライアンスのEVだ。アライアンスは、昨年12月末までに、世界で累計302,000台のEVを販売した。初の量産EVである「日産リーフ」は、2010年12月の発売以来、累計201,000台以上を販売し、世界で最も売れているEVとなっている。
ルノーは、EVを2011年10月に発売して以来、2人乗りアーバンコミューターの「トゥイジー」を含め、世界で累計83,000台のEVを販売しました。「カングーZ.E.」は欧州でトップの小型商用EVとなっている。
ルノー・日産アライアンスは、2015年暦年に前年比2.5%以上の増加となる85,000台のEVを販売した。日産のEVグローバル販売台数は9.8%減少した一方、ルノーの販売台数は45%の増加となった。「日産リーフ」2016年モデルは、30kWhの新型バッテリーを搭載することで、従来の24kWhモデルより航続距離を20%向上した。日産は、「日産リーフ」に加え、商用EVの「e-NV200」を販売している。
欧州における日産のEV販売台数は、前年比14.3%増の約20,000台となった。ルノーは、49%増の約23,100台となった。ルノー「ゾエ」の欧州におけるマーケットシェアは約19%となり、2015年の欧州最量販EVとなりった。
ルノー・日産アライアンスの主要10市場
| 販売台数 | 市場シェア |
米国 | 1,484,918 | 8.5% |
中国 | 1,265,922 | 5.3% |
フランス | 684,373 | 30% |
日本 | 594,126 | 11.7% |
ロシア | 517,799 | 32.3% |
メキシコ | 373,261 | 27.6% |
英国 | 297,516 | 9.9% |
ドイツ | 252,383 | 7.4% |
ブラジル | 242,744 | 9.8% |
スペイン | 218,846 | 18.3% |
ルノーの主要10市場
| 販売台数 | 市場シェア |
フランス | 607,173 | 26.4% |
ブラジル | 181,504 | 7.3% |
ドイツ | 177,787 | 5.2% |
トルコ | 162,175 | 16.8% |
スペイン | 156,108 | 13.1% |
イタリア | 154,730 | 9.1% |
英国 | 128,269 | 4.3% |
ロシア | 120,411 | 7.5% |
アルジェリア | 90,182 | 35.6% |
ベルギー+ルクセンブルク | 82,374 | 13.3% |
日産の主要10市場
| 販売台数 | 市場シェア |
米国 | 1,484,918 | 8.5% |
中国* | 1,250,073 | 5.3% |
日本 | 589,046 | 11.7% |
メキシコ | 348,941 | 25.8% |
英国 | 169,247 | 5.6% |
カナダ | 129,976 | 6.8% |
ロシア | 128,713 | 8.0% |
フランス | 77,200 | 3.6% |
ドイツ | 74,596 | 2.2% |
アラブ首長国連邦 | 66,839 | 15.9% |
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