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ボルボ、マイクロソフトと3Dホログラムを活用した次世代自動車テクノロジーを共同開発
ボルボ・カーズは、マイクロソフト社と、次世代の自動車技術を共同開発する。両社は、マイクロソフトの世界初のアイウェア型ホログラフィックコンピュータ「HoloLens」(ホロレンズ)を活用した、将来のクルマの選び方や買い方を一変させるようなビジョンを明らかにした。
両社の将来の協力分野には、自動運転テクノロジーやコネクティッドカーから得られたデータを用いた新たなサービスを創出することが含まれる。
HoloLensのデモンストレーションは、レッドモンドにあるマイクロソフト社のグローバル本社で開催され、複合現実(Mixed Reality)によるバーチャルな3Dカーコンフィギュレーターが公開されました。HoloLensは非常に優れたウェアラブル端末であり、単なるヘッドマウントディスプレイではなく、3Dホログラムを現実空間に自由に投影できることが大きな特徴だ。
ボルボ・カーズのセールス・マーケティング及びカスタマーサービス担当上級副社長のビョルン・アンウォールは、「HoloLensによる3Dのバーチャルなカーコンフィギュレーターで、あなた自身の手によって自分好みにオーダーしたクルマを、現実の世界に投影して体験できることを想像してみてください。ボディカラーやトリムを選んだり、装備やサービス、オプションに関して今まで以上に理解深めることができるでしょう」と述べた。
さらに、ビョルン・アンウォールは、「HoloLensのテクノロジーはまた、ボルボディーラーを従来の販売環境から解放し、3Dのバーチャルカーコンフィギュレーターをポップアップストアや、ショッピングモール、目抜き通りなどで行えるようになるでしょう。それは、まったく新しい販売チャンネルの展開が可能となり、より多くの人々にボルボ車を紹介することに繋がります」と付け加えた。
HoloLensのデモンストレーションに参加したジャーナリストには、2016年1月の北米国際自動車ショーで発表予定の次期プレミアムセダンS90を、バーチャルにプレビューする機会が与えられた。
このイベントでは、顧客と自動車の関係を変える複合現実(Mixed Reality)の可能性についても、新たな方向性が示されました。ジャーナリストは、ボルボの新しいセダンモデルや、その最新の自動運転技術などを発表、生産前に3Dの世界で疑似体験した。
マイクロソフトのHoloLens担当上級ディレクター スコット・エリクソンは、「自動車のデザインや、購入の概念を変える可能性のあるボルボとの協業に大きな期待を寄せています。ボルボとともにテクノロジーとヒューマンセントリックデザインを融合させることに興奮を覚えます」と語った。
このデモンストレーションは、ボルボとマイクロソフトの長期的な協力関係の始まりを意味する。それは、自動車産業に関わる幅広い新技術を含んでいるという。重視する分野の一つは、自動運転。ボルボは自動車の安全のパイオニアであり、コネクティッドカーと自動運転の実用化を主導している。ボルボはすでに、「ドライブ・ミー」プログラムを発表しており、それは2017年までにスウェーデン・イェーテボリ市において、一般の顧客に合計100台の自動運転車を提供し、公道を走行するという世界最大規模の自動運転の実証実験だ。
他の協力分野としては、自動車やドライバーから情報を収集し、運転体験を向上させるために活用する方法や、安全性を向上させる予測分析に用いる可能性を検証することが含まれる。
ボルボ・カーズの上級副社長兼チーフ・インフォメーション・オフィサーのクラス・ベンドリックは、「将来のモビリティの分野において、マイクロソフトと技術革新を進めることに大変喜んでいます。この技術が、より持続可能な事故のない未来を実現するだけでなく、顧客と社会の両方に新たな恩恵をもたらすでしょう。マイクロソフトと共に、この分野でのパイオニアを目指していきます」と述べている。
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