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トヨタ、国内とアジアの通期販売見通しを下方修正
トヨタの16年3月期の第2四半期累計(4〜9月)業績は売上高が14兆0914億円(前年同期比8.9%増)、営業利益が1兆5834億円(同17.1%増)、純利益が1兆2581億円(同11.6%増)となった。
第2四半期 決算説明会プレゼンテーション資料(←クリックするとPDFが開きます)
上半期6カ月間のグローバル販売台数は427万8000台(同4.4%減)で、北米は141万3000台(同1万8000台増)と好調だったが、国内は軽自動車の増税が響いて98万4000台(同4万6000台減)、欧州はロシアが不調で40万7000台(同7000台減)、アジアはタイとインドネシア市場が低迷して65万4000台(同10万1000台減)、その他地域は82万台(同6万3000台減)と、軒並み台数を落とす結果に。
とはいえ、為替の好影響と原価改善によって国内の営業利益は過去最高の9582億円(前年同期比33.3%増)にはね上がった。
前述した背景を受け、通期のグローバル販売は3カ月前の見通しより20万台少ない875万台に引き下げ。北米(285万台)と欧州(84万台)の計画台数を据え置いたものの、国内を5万台減の212万台、アジア地域を10万台減の132万台、中南米やオセアニア、アフリカ、中近東を含むその他地域を5万台減の162万台にそれぞれ下方修正した。
これによって通期の売上高も3000億円少ない27兆5000億円に引き下げられたが、営業利益(2兆8000億円)と純利益(2兆2500億円)は据え置かれている。
会見に臨んだ大竹哲也・常務は「日米欧の先進国マーケットは堅調だが、中国市場の減速など新興国は弱含み。とくにアジア地域の動向は慎重に見ていく」との見通しを示した。
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