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4連続増収増益の富士重、年間販売100万台が見えてきた!?
富士重工の16年3月期の第2四半期累計(4〜9月)業績は売上高が1兆6015億円(前年同期比22.2%増)、営業利益2851億円(同53.6%増)、経常利益2850億円(同62.0%増)、純利益1932億円(同70.9%増)となった。
売上高と各利益は半期決算においてはいずれも過去最高で、4期連続の増収増益である。
第2四半期 決算説明会プレゼンテーション資料(←クリックするとPDFが開きます)
営業利益は前年同期より994億円も増えているが、このほとんどは20円の円安に触れた為替によるものだという(為替による差益は1004億円)。
吉永泰之・社長は「北米のディーラーからは『クルマがあればもっと売れる』と相変わらず言われている。国内登録車においても受注は目標である年間12万台のレベルに達しているが、クルマが足りなくて(=登録実績では届かないかもしれない)ユーザーを2カ月半も待たせていて申し訳ない。欧州向けの納期も3カ月」と、引き続き生産能力が慢性的に不足していることをこぼした。ちなみに、上半期の販売台数は47万2000台(国内が6万6000台、海外が40万6000台)だった。
日本、ロシア、中国での不調を除いてグローバルで好調なため、通期の販売計画と業績見通しを上方修正。年間販売台数の計画値を約2万5000台増やして95万3000台(前年同期比4.6%増)とし、売上高3兆2100億円(同11.5%増)、営業利益5500億円(同30.0%増)、経常利益5470億円(同39.0%増)、純利益3720億円(同42.1%増)へと引き上げた。吉永社長は「年間販売100万台が見えてきたことは、本当にありがたい」と語った。
なお、生産能力については現状83万6000台のところを休日稼働や残業を積み重ねて92万台に引き上げているが、16年春に北米工場の生産キャパを年産20万台から21万8000台に、そして同年末に約2倍の39万4000台に増やして現地向けインプレッサの組み立てを日本から移管する。「ひっ迫している需給状況を解消したい」(吉永社長談)構えだ。
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