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減収減益のダイハツ、通年見通しを引き下げ
ダイハツ工業の2015年度・第2四半期の売上高は8215億円(前年同期比3%減)、営業利益は302億円(同19%減)、経常利益は374億円(同18%減)、純利益は113億円(同44%減)だった。
第2四半期決算参考資料(←クリックするとPDFが開きます)
第2四半期 決算説明会プレゼンテーション資料(←クリックするとPDFが開きます)
同社は、減収減益となった大きな理由は販売台数の減少が大きかったため、としている。ちなみに第2四半期の軽自動車販売台数は26万2000台(同14%減)で、軽自動車マーケット全体の減少率(16%)より落ち幅が小さかったことを強調。
吉武一郎・専務は「消費税と軽自動車税の引き上げがダブルブレーキとなった。また、上半期は他社も含めて新型車の投入がなく、話題喚起が図れなかった。しかし、9月にキャストを投入し、発売から1カ月で2万台の受注を獲得した。今後も一進一退するかもしれないが、右肩上がりを見込んでいる。とくに消費増税前は駆け込み需要があるだろう」と説明した。
軽自動車トップの座については三井正則・社長、吉武専務とも「関与している人々の責任感とモチベーションを維持するために頂点をめざしたい」という。
キャストを投入したとは言え、話題に乏しい状況を加味し、同社は通年見通しを引き下げた。国内での軽自動車販売は63万台から60万台へと下方修正。今年度の売上高は1兆7000億円(前回公表値より4%減)、営業利益は800億円(同20%減)、経常利益は920億円(同16%減)、純利益は470億円(同22%減)を見込んでいる。
三井社長は「2018年は駆け込み需要の後で反落するだろう。それに対する構えをしっかりやっておきたい」と先を見据えている様子を語った。