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竹下通りを控えたJR原宿駅前に、訪日旅行者向けの観光案内所がオープン
竹下通りを控えたJR原宿駅前に、訪日旅行者向けの観光案内所がオープン
日に日に増える訪日外国人旅行者数。日本政府観光局(JNTO)が発表した6月末までによると、その数何と「約614万人」。昨年同期に比べて4割強の増加ぶりだ。このままだと当初2020年2,000万人目標だった訪日客数も、もはや2,500万人を視野に入れる時期に来ている。このため街場の観光案内所の役割が、益々重要になってきている。そのなかJR山手線の原宿駅前に、旅行会社で知られるH.I.S.社(本社:東京・新宿)が、訪日旅行者専門の観光案内所をこのほどオープン。その名も「HARAJUKU TOURIST INFORMATION CENTER」(HARAJUKU T.I.C.・小川雄司マネジャー)として、日々来場する観光客に対応している。同社ではすでに稼働する訪日客専門の案内所となる京都、大阪、奈良に次ぐ国内4番めで、東日本地区では初の案内所開設となる。その他都内では一般向け店舗内に併設された案内所として、新宿(2ヶ所)と銀座(2ヶ所)をあわせて、国内8番目ととなる。
原宿のカルチャーストリートとして国内外に知られる”竹下通り”。その入り口ビルの1階に開設した案内所は、事務所部分を含めた広さが約18平米。決して広いスペースではないが、周辺エリアから関東地域の観光スポット紹介とその関連情報を備え、日本文化の和服や侍体験(有料)など、忙しく行動する観光客に応じている。毎日午前11時から午後7時までオープン。同じ竹下通りの近隣にあって明治通り沿いの案内所である「MOSHI MOSHI BOX(もしもし、にっぽん)」(渋谷区観光協会運営:午前10時から午後6時まで)同様、エリア情報などを提供する。英語はもちろん、中国・韓国・タイ・スペインなどの多国語対応のスタッフを揃える。同社インバウンド部門で案内所マネジャーの小川雄司氏云わく、「東京都のみならず日本の流行や情報発信地となる原宿は、”かわいい!”という言葉を国際発信。さらにファッションの敏感な表参道や青山地区にも近く、他方厳かな明治神宮にも近接しており、渋谷・新宿の中間点として、個々の旅行者に寄り添った情報提供とサービスに努めてます」と熱い姿勢が返ってくる。
取材中にはロンドンから来た英国人カップルやロサンゼルスからの日系女子大生など、オープン間もないなかにも来店が絶えない。
「日本はこれから秋の観光シーズンを迎え、紅葉や温泉を楽しみたい旅行者や原宿ファッションを求める外国人向けに、さらにきめの細かい情報提供、サービスが必須」と小川マネジャー。都内の一部観光案内所では午後5時に終了にて、その後に来た旅行者が案内所の前で右往左往する姿を見かけることも少なくない。さらに増える旅行者に応えるためにも、今後は勤務時間のシフト調整等でスタッフに頑張ってもらいたい。案内所としての機能とすれば、せめて午前9時ないし9時半から午後8時前後までのオープンはマストと言えよう。さらに地域の発信基地として、すでに地元商店街との連携も構築しているとのこと。しかし何せ不特定多数が集まる案内所。しかも文化や習慣の違う外国人対応の案内所にて、常に地域行政や警察・消防(救急)などとの連携や緊急時の対応もできる、”真の国際観光案内所”を運営サイドとしても目指してもらいたいものである。
*渋谷区神宮前1-19-11
原宿アッシュビル1階
*午前11時~午後7時(無休)
*TEL:03-5570-5131
*http://www.his-j.com/japan-tourist/tyo/
浜田拓郎
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