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環境性能課税は
取得税廃止の付け替えではない?!

2014.9.12


本日午前、地方財政審議会が行われた。会議は非公開で、消費税10%時、取得税廃止と時を同じくして、環境性能課税と言う名前の地方のための新税創設が計画されている。記者は取得税の付け替えとも取れる環境性能課税には断固反対のたちばだ。

神野会長に質問しました。
取得税廃止のタイミングで、環境性能課税を創設するのは、税収の付け替えではないか?

神野 違う!税の構造改革だ。

環境税の税収規模について明言はありませんでしたが、過去5年から10年程度の税収を目安に税収中立と話します。その上で取得税廃止分を確保すると話します。新税は他の財源がなければ、取得税廃止分になるわけです。
これって日本語で、税の付け替えって言わないのかなぁ。

神野さんはこうも言います。税の本来の役割は、国民にとって必要なサービスを提供するための費用。徴税は公平でなければならない。

事務方には、税、通行料金、自賠責保険、各種手数料など、自動車ユーザーはものすごい負担感を持っている。わかって欲しい!
と伝えました。10月には業界あげての税制改正要望が出されます。単に税金下げろ! と叫んでみても問題は解決しません。集めた血税を有効かつ無駄なく使うも努力を自治体にはお願いするとともに、多くの国民が納得できる税金の取り方には知恵を絞ってもらいたいものです。
クルマを買う持つ使う、それぞれの段階で、税がかかり、料金が発生し、保険も手数料も支払う。収入が目減りする中で、産業と雇用を守るために、マイカーを持ちましょう!と言われても、生活していくのがやっとです。

個別財産税的な要素を持つ取得税、自動車税の課税スタイルは、贅沢品に重く、必需品に優しくでした。環境課税は、ここに地球環境への負荷の大小を持ち込もうとするものです。この考え自体は分かりますが、環境に優しい二輪車の扱い、古いクルマを長く使おうする人への割り増し課税は一貫性がかけているように思います。

記者の質問では検討会で何が語られたのかが多くありました。
神野さんに、検討会を公開する気はないか?聞きました。

公開する気はない。と即答されました。かつてタバコやパチンコ関連の検討会の委員も歴任されたようで、 恐喝されたことかあるとのことでした。
環境税の議論で恐喝まがいのことが起こるとは思いませんが、 自由な意見交換ができなくなる。
は、非公開に対する常套句ですが、国民にとっての関心事ですから、ぜひ議論の過程を公開して欲しいと思います。


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