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15年ぶりにハイゼット一新。発表会に林農水大臣の姿も

2014.9.2

1960年に初代が発売されて以来、累計398万台が販売されてきたハイゼット・トラックが15年ぶりに一新された。税込み価格は65万3400円~119万8800円、月販5000台が目標に掲げられている。
「単にたくさん積めて丈夫であればいい、から、15年の間に社会環境や需要構造が変わって求められるニーズも多様化。ナマの声を聞くために全国のユーザー約130軒にヒアリングを実施した」と三井正則・社長が説明するように、ハイゼットもまたコペンや先日デビューした新型ココアと同じく、消費者視点で開発された。
女性ユーザーが増えていることもあり、農水省が主導している農業女子プロジェクトに参画してユーザーの声を集める活動にも力が注がれた。8色のボディカラーやバニティミラー、UVカットガラスはその一環から採用が決まったものだ。

都内で行われた報道発表会には農業女子プロジェクトのサポーターでもある内閣総理大臣夫人の安倍昭恵さん、プロジェクトの応援団長を務めている農林水産大臣の林芳正さんが特別ゲストとして出席。自身も無農薬の米作を続けている安倍さんは「農業の発展に女性の力は欠かせない。このプロジェクトは、農業がカッコいい仕事ということがアピールできると思う。ダイハツなど大企業をめざすだけでなく、農業を職とすることもめざしてほしい」と語った。

豊富な特装モデルがラインナップされるのもハイゼットの特徴で、新型でもハイルーフやキャビンの大きいジャンボが追加発売される予定だ。シートをリクライニングさせたり車内に貴重品が置けるジャンボの荷台フロア長は標準モデルより40mm短いものの、キャビン下まで荷台が伸びていて効率よく作られている。関係者によると「ジャンボは荷物を目一杯つむことのないユーザーにオススメ。じつは購入者の3割は仕事用ではなく、日常の足や乗用として購入している」というから面白い。
また、特装モデルとは言いながらもカタログモデルと同じ生産ラインで製造されるため、価格が抑えられる点も魅力的だ。例えばジャンボは標準車より9万7200円高、ハイルーフも1万6200円高にとどまる。このほか、ダンプや冷凍車も早い時期に追加される計画だそうだ。


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