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売上高3兆円、純利益1500億円を突破したマツダ
マツダの2015年3月期(2014年度)は売上高3兆0339億円(前期比13%増)、営業利益2029億円(同11%増)、経常利益2126億円(同51%増)、当期純利益1588億円(同17%増)となった。
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グローバル販売台数は139万7000台(同5%増)で、なかでも北米(42万5000台)と欧州(22万9000台)が好調だった。逆に国内は前期比8%減の22万5000台に終わった。国内は上半期が消費増税の反動で減少したものの、下半期はデミオとCX-3の投入が販売に寄与したという。好調だった北米ではCX-5やマツダ6(アテンザ)が牽引役となり、米国では過去20年で過去最高となる30万6000台を記録した。
2016年3月期(2015年度)は売上高3兆2500億円(前期比7%増)、営業利益2100億円(同4%増)、経常利益2150億円(同1%増)、当期純利益1400億円(同12%減)を見込んでいる。純利益が減るのは、これまで適用されてきた繰越欠損による優遇税制が外れるため。
グローバル販売台数は149万台(同7%増)で、各市場で3〜12%程度の伸びを見込んでいる。商品展開としてはデミオとCX-3の通年販売が効果を発するほか、国内発売を皮切りに新型ロードスターが展開されることと海外専売車CX-9の一新がトピックに挙げられる。
新たに公表された、2017年3月期から2019年3月期にわたって施行される「構造改革ステージ2」では4つの新型車と1つの派生車投入を計画している。また、スカイアクティブをジェネレーション2に進化させ、全モデルの平均燃費を08年比で50%減に。締めくくりの年となる2019年3月期にはグローバル販売165万台をめざす。毛籠勝弘・常務によると、原油安が続く見通しのため商品戦略ではクロスオーバー系を重点的に強化する予定だという。
ちなみに、今後の成長に伴う台数増加分は海外生産でまかなう計画だ。とくにメキシコ工場の生産効率は国内並みへと引き上げる。