JX日鉱日石が水素1kg1000円で販売開始

JX日鉱日石エネルギーが同グループ初の商用水素ステーションを神奈川県海老名市に開設して営業を始めた。水素の価格は1kgあたり1000円（税別）。
Dr. Drive海老名中央店は一般的なガソリンスタンドとして従来から化石燃料を扱ってきたが、水素を販売するための設備を追加。今年度中に11カ所（東京、埼玉、神奈川、千葉、愛知の1都4県）の水素ステーションを開所する予定で、その皮切りとなったのがDr. Drive海老名中央店だ。

JX日鉱日石エネルギーの内島一郎・副社長は「水素ステーションは一般的なガソリンスタンドの4〜5倍の建設コストがかかるが、5年後には半分に抑える目標だ。現状では採算は取れない」としながら、ハイブリッドカーの給油と等価になるよう水素の価格を決めたという。岩谷産業は1kgあたり1100円で販売することを11月14日に発表したが、「価格競争をするつもりはなく、意識して決めたわけではない」（内島副社長・談）とのこと。

今後の課題として内島副社長は「建設コストおよび運営コストの低減」を挙げた。自動車メーカーにはクルマ本体の価格を下げて入手しやすくしてほしい旨も述べた。

参考までに、MIRAIには水素が約5kg入り、約5000円（税別）でフル充填できる計算となる。