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TOYOTA GAZOO Racing、WEC第4戦ニュルブルクリンク6時間 無念の5位、6位フィニッシュ
7月24日(日)、FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ニュルブルクリンク6時間レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、5、6位という残念な結果に終わった。
TS050 HYBRID #5号車:(中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ)
決勝レース : 5位 193周、ピットストップ6回、予選 : 6番手、ベストタイム : 1分41秒277
TS050 HYBRID #6号車:(小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
決勝レース : 6位 190周、ピットストップ7回、予選 : 5番手、ベストタイム : 1分41秒472
2戦スパ、第3戦ル・マンで見せたTS050 HYBRIDのパフォーマンスから、高い望みと共に挑んだ第4戦ニュルブルクリンク。しかし、レース序盤に選択したタイヤが路面状況に合わずタイムを失った。それ以降、上位を争うことは出来なかった。
TS050 HYBRID #5号車は優勝したポルシェ#1号車から1周遅れの5位、#6号車はトラブルにも見舞われて修復に時間がかかり、4周遅れの6位に終わった。
ニュルブルクリンク以降、今シーズン後半戦のレースへ向けて開発された超ハイダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDのデビューは残念な結果となってしまったが、レース終盤のラップタイムで競争力を示せたのは次戦以降へ向けての励みとなったという。
5万8千人(週末合計)の観客が見守る中で、中嶋一貴とマイク・コンウェイの操る2台のTS050 HYBRIDは、高い路面温度を想定したタイヤを装着してレースのスタートを切った。第1スティント向けのタイヤコンパウンドは予選前に選択しなければならないが、チームは決勝日の路面温度を高く見積もり過ぎていた。
アウディとポルシェが接近戦での首位争いを繰り広げる中、TOYOTA GAZOO Racingの2台は、スタートから90分を過ぎた時点で、首位から40秒以上引き離されての走行を余儀なくされた。
このため、チームは2台に異なるコンパウンドのタイヤに換えることを選択。これにより状況は改善され、競争力を取り戻すことが出来たが、首位争いをするライバルとの差は手の届かないところまで開いてしまっていた。
さらに、レースの折り返し直前には、アンソニー・デビッドソンのドライブしていた#5号車が、GTクラスの車両と接触し、車体前部を交換するために予定よりも早いピットインを強いられ、#5号車は順位を落とすこととなってしまった。
レース前半に出された何度かのフルコースイエローによってもトップから離される結果になってしまった。中盤にかけて2台のTS050 HYBRIDは好ペースで周回を重ねていたが、#6号車がエンジン周辺部品の不具合のためピットで5分間に渡って修復を余儀なくされた。
その時点から、チームの目標はトラブル無く最後まで走り切ることへと切り替えられ、それは達成された。
次戦よりWECの舞台はヨーロッパ大陸を離れる。WEC第5戦は、初開催となるメキシコ6時間レース。オートドローモ・エルマノス・ロドリゲスで9月3日(土)に決勝レースが行われる。
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