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返せ! 6114億円。 自賠責保険あり方懇談会で、積立金貸し出しと取り崩しによる補助金に注文相次ぐ。

2016.5.31

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平成28年度今後の自動車損害賠償保障制度のあり方に係る懇談会、通称あり方懇が、5月31日開催されたした。

積立金返還、轢き逃げ無保険車立替金問題、怪しい補助金問題など、自賠責保険の改革は待ったなしです。
藤井自動車局長。
昨年の交通事故死者数は4117名。被害者救済対策等を念頭において対策を行っている。ご本人、介護者のご苦労は筆舌に尽くしがたい。
しっかりとした医療、介護をすることで改善がみられる。特別会計のあり方も議論されている。
実際に携わっていらっしゃる方のお話もしっかり聞いた上で議論したい。よろしくお願い申し上げます。

落合座長です。東大名誉教授です。
自賠責制度の重要性はますます高まっている。保障制度に係る最近の動き、NASVAについて、忌憚ない意見をいただきたい。よろしくお願い申し上げます。

自賠責保険の運用益事業は、今年度162.3億円使われています。先日、レポートしたJNCAPもこの中からお金が出ていることは案外知られていませんね。

無保険車は減少傾向にあるものの、27年度では0.43%あります。こうしたクルマが加害者となった場合、自賠責保険から保険金の立替支払いが行われます。が、なかなか回収できないのが実態です。
無保険車、轢き逃げ車の立替支払いは12億円超になります。
交通事故そのものが減っているので、支払いは減少していますが、まだまだ高額です。このお金も自賠責保険加入者が面倒みているわけです。
自賠責保険積立金から一般会計に貸し出されているお金は、27年度末でついに6114億円に達しました。

返せ! 6114億円。


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