トヨタ自動車の青少年オーケストラキャンプが
メセナアワード2014文化庁長官賞を受賞

公益社団法人企業メセナ協議会が実施している「メセナアワード」は、企業・企業財団、それらの連合体が取り組むメセナ（芸術・文化振興による社会創造）活動を表彰するものとして1991年よりスタートし、今年で24回目を迎える。今年は102件（94社・団体）の応募案件のなかから大賞と5件の優秀賞および特別賞として文化庁長官賞が選出されたが、その文化庁長官賞にトヨタ自動車の「トヨタ青少年オーケストラキャンプ（TYOC）」が受賞した。

　TYOCは、各地から音楽を志す青少年が一同に介してプロの指導を受ける3泊4日の音楽合宿で、1985年から毎年開催されている。TYOCの特徴は参加者による自主運営スタイルにあり、ここで参加者が得た技術や運営のノウハウを地元に持ち帰ることも大切に受け継がれている。これまでの参加者はのべ5000人。創設期に10代だった青少年もいまでは40代となり、プロの音楽家や地元オーケストラの中核として活躍しており、継続的に幅広いネットワーク形成をしていることなどが評価ポイントとなった。

　11月21日の贈呈式に登壇した豊田章男社長は、「今年で30周年を迎える節目の年に、長年やってきたTYOCの活動が表彰されたことは本当に喜ばしく思います。音楽が大好きな青少年たちが切磋琢磨して、世界の一流レベルの音楽家の方々と刺激をしあって、そのネットワークを30年間続けてこられたことはご支援いただいた皆さまのおかげだと思っています。私としてはこの感動を10年、20年と続けていくことをこの場でお約束させていただきたいと思います」と受賞の喜びを語った。

■公益社団法人　企業メセナ協議会

芸術・文化振興による社会創造を目的として、企業をはじめ文化にかかわる団体が参加・協働する民間の公益法人。

www.mecenat.or.jp