News
三菱自動車、91年から国内違法の「高速惰行法」採用も 現状では軽自動車4車種以外に数値改ざん見つからず
4月26日4時半から三菱自動車工業の相川社長会見が行われた。会見は100分に及んだ。以下はやり取りの一部。
ekワゴン、デイズの燃費訴求車について、燃費を良く見せるため、計測したデータの中から小さい値を選別し、走行抵抗を設定した。残りのグレードは机上算出した。
法律で定められた惰行法ではなく、三菱が定めた「高速惰行法」を使って計測している。時期は91年から。
質疑応答。
データ改ざんを意図的にやっていたのか?
そういうことだと思います。
問題の解決のメドが立つまでは、お答えできない。グループに対する支援要請についても、全貌がわからないと要請できない。
結果的に自浄作用が働かなかった。
社内会議で燃費を引き上げる判断をしたということだが?
商品会議で議論した上で社長判断する。社長に上がってくるときには、目標達成のメドがある前提で議論される。
引き上げる数字を上げるのは誰か?
目標燃費変更の提案は、プロダクトエグゼクティブ。
目標を落とすのもプロダクトエグゼクティブ。
高速惰行法を始めたのは、1978年、米国の燃費を図る高速惰行法。
1991年に日本は惰行法を採用した。この段階で、三菱自動車は惰行法にいかなかった。
高速惰行法で得られたデータから惰行法に置き換えるための机上算出していた。
数字を不正に改ざんしていたのは、現時点では軽自動車のみ。
NMKVには三菱と日産の両方から人が出ている。商品企画は両者で検討する。それを各社に持ち帰って了承を得る。NMKVから設計、試験を受けている。
相川社長は、「誤った燃費を元に購入に至ったお客様にはお詫びするしかありません。」と話した。
前回の会見で担当部長が自分が指示したと言ったが、その後の調査でそうした事実は確認されなかった。
不用意にそういうことを言ったと話している。調査委員会で事実を確認したい。
相川社長は、ekワゴンの開発者だったはず?
相川社長は、「全く承知していなかった。」
担当部署以外は通常関与しない分野。
相川社長は20年以上、高速惰行法を知らなかったのか?
全く知りませんでした。
抵抗値の差が燃費にどれくらい影響を及ぼすのか調べている。
意図的に変更しているのは、データを見て判断している。色々なデータから中央値で見なければならないのを、一番良い数字をとっていた。
前の記事: << キャンターの快適性と燃費が向上
現在の記事: 『三菱自動車、91年から国内違法の「高速惰行法」採用も 現状では軽自動車4車種以外に数値改ざん見つからず』