今夏発売予定の改良版GT-R

北米NYショーで公開された日産GT–Rの2017年モデルが国内でも披露された。（正式な発売日や価格は未定）

西川（さいかわ）廣人・代表取締役CCOは「GT-Rは日本で生まれて育てられたブランドなので、一日も早く披露したくて当イベントを設定した」として、正式発表前のイベント開催の趣旨を説明した。

田村宏志CPS（チーフ・プロダクト・ スペシャリスト）は「キープコンセプトながらも速さを追求。もっともっとプレミアムの領域をめざした」との開発方針を語った。
フロントマスクにはＶモーショングリルが採用されてデザインをアップデート。取り入れる空気の量を増やしながらCd値やダウンフォースは維持しているという。田村氏はさらに、クォーターピラーの形状も修正して乱気流を抑え、空気の流れを整えたことにも言及した。
ボディ剛性ではフロントウインドフレーム（フロントウインドウを取り囲む部位）を補強。結果、スラローム車速アップと高速安定性アップの実現にこぎ着けたという。
「披露した瞬間から陳腐化は始まる」として、今後も究極のドライビング・プレジャーを追求していくことを宣言した。

会見後、日本事業を担当している星野朝子・専務は記者らの質問に対して答え、「今年度の国内総需要は500万台に届くだろう。もし消費増税が実施されたら駆け込み需要が発生して500万台を超えるだろう」との見通しを明らかにした。