MagX

MagXは車のスクープ情報誌、月刊「ニューモデルマガジンX」の公式ウェブサイトです。

News

鈴木会長、軽自動車増税の嵐に ダブルダブルパンチだよ!

2014.11.6


鈴木会長、軽自動車増税の嵐に
ダブルダブルパンチだよ!

スズキの半期決算、売上高1兆4307億円、前年同期比605億円増、4.4パーセント増、営業利益905億円、同2億円増、0.3パーセント増。

国内売上高5207億円、同164

image

億円増、3.3パーセント増。

通期予想変更せず。
通期業績予想は、売上高3兆円、前年同期比2.1パーセント増、営業利益1880億円、同0.1パーセント増、経常利益1980億円、同0.1パーセント増、当期純利益1150億円、同7.0パーセント増は変更していません。
通期の為替レートは円ドル104円、円ユーロ138円。
軽自動車の国内生産は、半期で33.2万台と、前年同期比3.1万台増えています。

質疑応答です。鈴木会長です。
国内軽自動車シェアについては、ダイハツとは30年もトップ争いしてる。8年間スズキが二位に甘んじてる。競争は永遠に続く。自然の成り行き。死に物狂いでやってる。企業が発展するためには競争が必要。 軽自動車60万台、またはシェア30パーセント。期初の市場予想が200万台だったから3割で60万台。他社は関係ありません。過去20年間、常に競う。不況好況は関係ない。

マルチは100万台が10年間続いている。インド市場が伸びているのに。

ふんどしを締め直してかかれ!
代理店改革など本格的にムチを入れている。伸びないのがおかしかった。他社は関係ない。

昨年は軽自動車だけが1000億円の増税となった。13年超車の重課は決めたけど、軽課も検討するとしているのだから、民間の感覚では、決める!
ということ。

環境性能課税については、取得税1900億円廃止分は、軽自動車増税1000億円増税で賄われた。増税は軽自動車増税か。お客様の負担が増える。地方に対する公共交通機関投資は都市部に比べ少なかった。

地方は軽自動車で十分。昭和60年代に入ってくると軽自動車で良いじゃないかの風潮。今では4割。資源の観点から小さいクルマで良い。増税は地方イジメだ。
長尾常務は、軽自動車1000億円増税を忘れている、とします。軽自動車だけに負担が行くか甚だ疑問、とします。

為替については、大手と違い、東南アジアが中心。ドルとユーロの合計が売上高の三分の一、インドルピーが三分の一、その他が三分の一。ルピアやバーツやオーストラリアドルの方に関心がある。為替のドルについては、安定化をお願いしたい。85円と115円を足して二で割ったら、あたりで判断したい。

通期の見直しを変えないのは、機種構成が変わると利益も利益率も変わる。内容の変化は言えないが、そういう変化。

利益を出すようにチャレンジするが、どう変化するかはわからない。消費増税も分からない。見通すのは非常に難しい。

消費増税以降の販売について。

こっちが教えてもらいたい!

消費税が2パーセント上がるのが議論されているが、昨年からすれば、3パーセントか5パーセントかの違い。これに軽自動車増税が加わる。

見通しは暗いですよね。良いアイディアをいただきたい。

鈴木会長らしいですね。

ベアについて。

配当の問題もある。株主、従業員、会社な内部留保。昔は三分の一ずつ。

それが崩れている。配当性向11パーセントは、平均より低い。インドもどうなるかわかるない。設備投資、研究開発も充実させたい。

株主、従業員にもご理解いただきたい。従来通りの方針でいきたい。

軽自動車市場の自社登録車について。
セールスって過当競争じゃないですか。ホンダ、三菱、日産の軽自動車比率も高まっている。ダイハツ、スズキは99パーセント。皆、軽自動車を狙っている

中国はもともと少ない。年間10万台を目標にやっている。下方修正する力もない。最低限を確保したい。

いつの時代も儲かると思ったら皆やってくる。 4社で作って8社で売ってる。なんの因果か知らんけど。そりゃ乱売だよ。
消費増税について、私が何か言っても仕方ない。
と見事にはぐらかされました。

消費増税、軽自動車増税、環境性能課税でトリプルパンチですね、
の記者の質問に、
ダブルダブルパンチ!
と答えていらっしゃいました。

会見が終わりました。毎度のことですが鈴木会長の独演会でした。