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ホンダに重くのしかかる品質関連費用

2016.1.29

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ホンダの2015年度・第3四半期の売上高は3兆6172億円(前年同期比3.4%増)、営業利益は1630億円(同22.3%減)、純利益は1241億円(同18.5%減)だった。

ホンダ 2015年度・第3四半期決算資料(PDFが開きます)


前年同期と比べて売上げ変動&構成差、インセンティブ減少などが228億円、コストダウン効果が185億円の増益をそれぞれ生んだものの、品質関連費用などの販管費も膨らんで516億円のマイナスを計上。結果的に営業利益は前年同期より469億円少ない1630億円にとどまった。
竹村弘平・常務の説明によると、品質関連費用は通期ベースで見て前年度は売上高の約1.9%相当だったが、今年度は2.2%相当に増える見通しだという。これに影響を及ぼしているタカタのエアバッグ問題に関して、岩村哲夫・副社長は「早い原因究明と速やかな対応を望む。(原因究明の)最終的な結論はまだ出ていないが、年末まで待つことはできない。早くしてほしい」と語った。
また、岩村副社長は「北米での売れ行きは好調でインセンティブも少なくて済んでいる。今年は新型シビックのほかにUSオデッセイ、CR-V、リッジラインのモデルチェンジが控えていて、年間販売170万台をめざす計画。一方で南米は経済状況が不透明。また、国内マーケットに関しても総市場が改善されておらず、軽自動車のマイナス成長も続いていて今年度の(ホンダの)販売台数は71万台程度にとどまるのではないか。中国は総市場が2600万台に達する見込みで、その中でホンダは107万台の販売を目指す」との見通しを示した。

参考までに、15年4月からの9カ月間の売上高は10兆9432億円(同11.3%増)、営業利益は5672億円(同3.0%減)、純利益は4379億円(同2.4%増)。
通期予想では営業利益6850億円と純利益5250億円を前回見通しのまま据え置いたが、売上高は500億円減の14兆5500億円に下方修正した。


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