マークラインズが2015年世界自動車販売台数を発表

マークラインズは、業務提携先のイギリスの調査会社LMC Automotiveが集計した2015年の世界自動車販売台数を発表した。これによると、2015年通年（1～12月）の販売台数は前年比2.0％増の8,900万台超となった。小型乗用車向けの減税措置が導入された中国や、年間を通して堅調に推移した西欧や米国が全体の増加を牽引した。

＜北米＞

2015年通年の販売は前年比5.8％増の1,744万台で過去最高。カナダの通年の販売は190万台水準に達し、過去最高を記録。

＜欧州＞

2015年通年の販売台数は前年比9.0％増の1,481万台。 2016年についてもイタリア、フランス、スペインを中心に市場回復が続くと見られ、西欧市場は増勢を維持する見通し。一方で中東欧市場は、ロシアの落ち込みを受けて通年販売は前年比約15％減の389万台。2016年についても原油価格が低位推移する中で経済の回復は期待し難く、自動車販売も引き続き低調の見通し。

＜中国＞

12月単月の販売台数は前年同月比16.2％増の280万台となり、小型乗用車向けの減税措置を支えに3カ月連続で2桁増となった。通年の販売は前年比5.3％増の2,490 万台となり過去最高を更新。なお、乗用車の販売は好調が続いているが、小型商用車の販売は5年連続で減少している。

＜アジア（中国以外）＞

日本の2015年通年の販売台数は、2014～2015年に実施された消費税と軽自動車税の増税が逆風となり、前年比10.0%減の490万台となった。韓国の通年の販売は180万台弱となり、過去最高を記録。

＜南米＞

ブラジルは1930年代以来最悪の不況下で引き続き低調に推移し、通年の販売台数は前年比26％減の250万台弱。アルゼンチンは通年6％減。

■LMC Automotive Ltd.

J.D. Power & Associates社の自動車予測部門を前身とし、自動車、パワートレイン分野の生産・販売予測サービスを専門的に提供する調査・コンサルティング会社。

■マークラインズ株式会社

自動車産業ポータルwww.marklines.comを運営し、会員企業向けに台数等各種統計のほか、全世界4万社におよぶ部品サプライヤーのデータベースとその詳細なレポート、モデルチェンジ計画を含む製品動向、環境規制・法規制動向、人事情報、業界関連ニュースなどを有料で提供。