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TOYOTA GAZOO Racing、WRC復帰に向け邁進
TOYOTA GAZOO RacingのWRCプロジェクトを担う各組織のリーダーが、11月末、富士スピードウェイに集結した。豊田章男チーム総代表、トミ・マキネン チーム代表、嵯峨宏英チーム副代表、佐藤俊男 TMG社長の4名は、本格的に車両製作に着手するにあたり、改めてプロジェクトの目標、想いを共有し、成功に向けて結束を固めた。
話し合いの中で、豊田章男チーム総代表は、「ラリーにおけるクルマづくりは理論だけでない“それぞれの道”に合わせた現地現物のクルマづくり。そこには、もっといいクルマづくりを目指すトヨタが改めて学ばなければいけないことがたくさんある。それを実践するマキネン氏に我々は大いに学ばなければならない」と話し、マキネンの牽引するチームに期待が高まっている。
2015年7月に発表したとおり、TOYOTA GAZOO Racingは、2017年のWRC復帰に向け、トミ・マキネンをチーム代表に迎えた。同氏への協力要請に至った経緯は、豊田総代表と同氏が想いを交わす中で、彼の豊富な経験を生かし、少数精鋭で勝てるクルマづくりに協力してもらいたいという思いからだったという。
現在TOYOTA GAZOO Racingは、マキネンの強力なリーダーシップのもと、フィンランドを拠点に参戦準備を進めている。チームを構築中の同氏のもとには、経験豊富で熱意あるスペシャリストが集まってきており、この新しい挑戦の成功に向け、現在約40名のスタッフが絶え間ない努力を続けているそうだ。
「参戦までの準備時間が非常に限られているので、難しいプロジェクトですが、プロフェッショナルで対応力のあるチームを構築してきました。チームメンバーの献身的な働きによって、当初のスケジュールと目標を達成できる見通しが立ちました。もちろんまだまだやるべきことはありますが、準備は整っています」とマキネンは述べた。
WRC通算24勝、4年連続ドライバーズチャンピオンに輝いたトミ・マキネンのもとで、TOYOTA GAZOO RacingはヤリスWRCを最高のレベルに仕上げていきたいという。
プロジェクトの次の重要なステップとなる車両テストは、2016年春の開始を予定している。
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