MagX

MagXは車のスクープ情報誌、月刊「ニューモデルマガジンX」の公式ウェブサイトです。

News

TOYOTA GAZOO Racing、TS040 HYBRIDの最終戦を3位表彰台で締め括る

2015.11.30

p001-1

2015年FIA世界耐久選手権(WEC)が幕を閉じた。TOYOTA GAZOO Racingは最終戦バーレーン6時間レースを3位表彰台で終え、2016年シーズンからの新たな挑戦に向けて準備に入る。

 

最後まで気の抜けないレースだったが、3位に入ったTS040 HYBRID #2号車でステファン・サラザン、マイク・コンウェイと共に自身最後のレースを終えたアレックス・ブルツは、満足げな表情でトロフィーを受け取った。このレースはブルツにとってTOYOTA GAZOO Racingで走った28レース中12回目の表彰台。その12回の表彰台には5回の優勝も含まれている。

 

アレックス・ブルツは1991年にレースを始め、以来素晴らしい成績を収めて来た。その輝かしいキャリアの中には、2度のル・マン24時間レース優勝、そして12年にも及ぶF1レースドライバー、テストドライバーの実績がある。

 

最後まで激しい戦いが続けられた6時間に及ぶレースでは、ライバルがトラブルに苦しむ中、高い信頼性を武器にTS040 HYBRID #2号車が3位表彰台に、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴の#1号車も4位に入った。

 

長いシーズンを終え、トヨタはマニュファクチャラーズ選手権3位を獲得、デビッドソンとブエミがドライバーズ選手権5位、ブルツとサラザン、コンウェイが6位にランクされた。この5人の得点はまったく同じだが、#1号車が上位入賞の回数が多いことで順位に差が付いた。中嶋は怪我のためにスパのレースを欠席したため、選手権7位だった。

 

今日のバーレーン6時間レースで、TS040 HYBRIDはその役目を終えることに。2シーズンに渡って16レースを戦い、優勝5回、表彰台獲得14回の大記録を残した。その多くは世界チャンピオンに輝いた2014年シーズンに打ち立てたもの。2016年シーズンに向けては、現在後継車を開発中。3月にポールリカールで行われるプロローグ・テストがお披露目となるが、それに先駆けて1月から本格的なテストに入るという。


前の記事:

現在の記事: 『TOYOTA GAZOO Racing、TS040 HYBRIDの最終戦を3位表彰台で締め括る』

次の記事: