レクサス待望のクーペ「RC」国内発売

トヨタがレクサスの新ブランド・クーペ「RC」を国内発表＆発売した。税込み価格は565.0〜678.0万円で、5L-V8エンジン搭載の「RC-F」は953.0〜1030.0万円。

 RCの主要なセールスポイントは『誘惑するデザイン』『エモーショナルな走り』『先進技術による安全性能』。ワイド＆ローなエクステリアにはスピンドル・グリルが与えられており、L字型に光るテールランプとともにレクサス車らしい出で立ちが完成している。
パフォーマンスに関しては3.5Lガソリンと2.5Lハイブリッドが用意されているほか、477ps／54.0kg-mを発揮する5L-V8もラインナップ。このV8モデルにはFR車で世界初となる駆動力制御システム（トルク・ベクタリング・デフ）もオプション設定されている。
安全面ではプリクラッシュ・セーフティに加えて車線逸脱警報や自動ハイビーム、後退時に左右から接近してくる車両を検知して注意喚起するリアクロストラフィックアラートがドライバーをサポート。

あえて販売台数が見込めない（実際、RCとRC-Fの国内目標販売台数は合わせて110台）クーペを国内投入する狙いについて、レクサス・インターナショナルの福市得雄代表は「レクサスのブランドイメージを高めるためにクーペは必要。必ずしも採算ばかり気にしてはいられない」と語った。また、販売台数については「台数を稼ぐことが目的になってはいけない。いいモノを作って売れば、結果はついてくる。数を追うつもりはない」とした。さらに「ISやNXは好評だが、手放しで喜んでいいのか。欧州のプレミアムブランドも新型車を開発しており、この先も楽観視はできない」と気を引き締めた。