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「トヨタ環境活動助成プログラム」2015年度の助成対象を決定
トヨタ自動車は、「持続可能な発展」のための環境改善や保全に向けた活動を助成する「トヨタ環境活動助成プログラム」の2015年度助成対象として26件のプロジェクトを決定した。これにより、2000年のプログラム開始以来16年間の累計は304件、世界の53の国と地域での実施となる。
このプログラムは、トヨタが1999年に「グローバル500賞」を受賞したことを記念し開始したもので、「環境改善に資する環境技術・環境人づくり」を基本テーマとして、実践的なプロジェクトを推進するNPOなど民間非営利団体・グループの活動を支援する。また、この活動は地球のサステイナビリティを考えた環境取組みである「トヨタ環境チャレンジ2050」(2015年10月公表)を実現する一環である。
本年度も「生物多様性」と「地球温暖化」を助成対象テーマとし、従来の「海外プロジェクト支援枠」は40件、「国内プロジェクト支援枠」は31件、新たに設定した「新規国内プロジェクト支援枠」は29件、合わせて100件の申請があった。
選考にあたっては、選考委員会が1次選考および、本選考にて、継続・発展性、地域特性との調和性等を勘案した。「海外プロジェクト支援枠」は“モザンビーク共和国における持続的な森林資源利用と人材育成”等10件、「国内プロジェクト支援枠」は“外来生物アライグマの基礎研究と対策のための啓蒙活動 phase2”等9件、「新規国内プロジェクト支援枠」は“トンボの宝庫を守れ!!ラムサール条約湿地伊豆沼・内沼を舞うトンボ保全プロジェクト”等7件が助成対象となった。
なお、12月には、本年度のプロジェクト代表者出席のもと、豊田市で助成決定証授与式を開催する。また、来春には成果報告会も開催する予定である。
2015年度助成対象プロジェクト
分類 | テーマ | プロジェクト名称 | 実施団体 | 実施地域 |
海 外 プ ロ ジ ェ ク ト 支 援 枠 | 生 物 多 様 性 | モザンビーク共和国における持続的 な森林資源利用と人材育成 | NPO法人 九州バイオマスフォーラム | モザンビーク |
ペルー北部サンマルタンとワヌコ地域 のカカオ農園の生物多様性保全 | レインフォレスト・ アライアンス | ペルー | ||
ネパール・自然と共存するまちづくりを担う エコレンジャーの育成 | NPO法人 ムラのミライ | ネパール | ||
次世代に資源を残すために地域で取り組む 東アフリカ最大のマウ天然林保全プロジェクト | NPO法人 道普請人 | ケニア | ||
野生チンパンジーがくらすボッソウの森と 世界自然遺産ニンバ山とをむすぶ植林4km | 緑の回廊 | ギニア | ||
スリランカ「子供の森」計画 -多様性豊かな「ふるさと」を守り育む苗床 づくりと環境教育の推進- | 公益財団法人 オイスカ | スリランカ | ||
重要野鳥生息地における地域住民に向けた 環境教育プロジェクト | ポルトガル鳥類研究協会 | ポルトガル | ||
ヤシ砂糖生産体制確立を通した ジャワ島西部の里山保全プロジェクト | 公益社団法人 日本環境教育フォーラム | インドネシア | ||
インドネシア フローレス島における 持続的な森林資源の利用促進 | 一般社団法人 バードライフ・インターナショナル東京 | |||
ボルネオ島で発見された絶滅の恐れの高いスマトラサイの保全 | 公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン | |||
国 内 プ ロ ジ ェ ク ト 支 援 枠 | 生 物 多 様 性 | 鎮守の森の生物多様性を脅かす外来生物アライグマの基礎研究と対策のための啓蒙活動 phase2 | 関西野生生物研究所 | 日本 |
桑資源の持続可能な循環の構築と他地域への展開 | NPO法人 マルベリークラブ中部 | |||
どんぐりウォーカーの水源池の森づくりと東北支援 「いのちを守る森の防潮堤づくり」 | NPO法人 どんぐりモンゴリ | |||
滋賀県東近江市愛知川沿岸地区における生物多様性保全を目指した農業モデルの形成と人材育成 | 公益社団法人 日本国際民間協力会 | |||
ツルが舞うまちを目指して -熊本県阿蘇市、愛媛県西予市での生きもの豊かな地域づくり- | 公益財団法人 日本野鳥の会 | |||
自然とともに生きる地域社会の実現 | 有限責任事業組合 丸山プロジェクト | |||
バイオ技術を利用した黒沢湿原の絶滅危惧種をはじめとする植生の回復プロジェクト | 林業研究クラブ 馬路「夢いっぱい会」 | |||
地 球 温 暖 化 | 森林エネルギーの活用プログラムと次世代の人材育成を行う「学びの森」プロジェクト | NPO法人 グリーンウッド自然体験教育センター | ||
富士山測候所の被雷対策による温室効果ガス常時監視の実現 | 富士山測候所を活用する会 | |||
新 規 国 内 プ ロ ジ ェ ク ト 支 援 枠 | 生 物 多 様 性 | 健康を取り戻せ三河湾! 100年続ける山川里海健康診断豊川流域編 | アジアの浅瀬と干潟を守る会 | |
葛飾区内の水辺に生息する在来生物の保護と 外来生物の駆除活動 | NPO法人 水元ネイチャープロジェクト | |||
愛知目標2020年達成!グローカル環境プログラム in あきた | 一般社団法人 あきた地球環境会議 | |||
日本海海洋指標生物共同調査の実施 | 公益財団法人 環日本海環境協力センター | |||
トンボの宝庫を守れ!! ラムサール条約湿地伊豆沼・内沼を舞う トンボ保全プロジェクト | 公益財団法人 宮城県伊豆沼・内沼 環境保全財団 | |||
絶滅危惧種選定のギフチョウ(Ⅱ種)およびヒメヒカゲ(Ⅰ種)の保全活動 | 加古川の里山・ギフチョウ・ネット | |||
地 球 温 暖 化 | おひさま 杜の木夢プロジェクト | 諏訪湖浄化推進「和限」 |
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