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タカタ製エアバッグに関する三社三様の回答
2015.11.5
本日開催された中間決算会見で、集まった記者たちの注目はタカタ製エアバッグに集中し、使用継続か否か?という質問が相ついだ。メーカーごとに異なった返答が興味深い。
富士重工の吉永泰之・社長は「今後の新型車にはタカタ製インフレーターを使わない方向で検討を始めた」としている。また、すでに販売済みのスバル車に関しては「弊社でタカタ製を使っているのは助手席のみ。代替品の準備に時間がかかっていて納期は未定。ユーザーの不安を早く解消しなければならないため、代替品を用いることも検討している」と答えた。
一方、マツダの丸本明・副社長は「ユーザーの安心安全が最優先。硝酸アンモニウムが使われているインフレーターは今後、使わない方向だ」としたが、タカタ製の使用を完全否定することなく「代替品が安全であれば是々非々で考えていきたい」とした。
国内で販売台数が多くて発言の影響力も大きいと思われるトヨタは「一刻も早い真相究明に向けて調査中。生産中、開発中を問わず、よりよいものを使っていきたい」(早川茂・専務)とのコメントにとどまり、今後タカタ製を使っていくのか否か、そういった議論が社内でなされているのかどうかについても言及しなかった。
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