News
2016年度末、日産自動車パワー88目標の国内「明確な2位」 西川CCO、「時間がかかる」と未達の可能性認める
本日、日産自動車は、国内販売の反転攻勢に向けた同社の取り組みについて、記者説明会を開催した。
冒頭、西川CCOは、
国内を重視しているが、なかなか取り組みの結果が出ない。キーワードは電動化と知能化。
リーフは来月発表、12月発売。走行距離を228kmから280kmに延ばした。
軽自動車については、NMKVと次期型もやる。軽自動車のEVも開発する。軽自動車分野でもシェアアップを狙っていきたい。
続いてプレゼンテーションを行った国内担当の星野朝子専務執行役員は、
自動ブレーキを下のクルマから、どんどん入れることでコストが下がる。
矢沢永吉さんやシャーロットさんを起用してキャンペーンを行っている。
「技術の日産が、人生を面白くする」をキーワードにして、店頭の従業員に、自社の商品を誇りを持って伝えるられるようなトレーニングを日本中で行っている。
技術の日産、体感キャンペーンをスタートしようと思っている。
来年度からユニークなクルマが出てくる。そのための店舗改装を続けている。今年は顧客満足度調査でトップだった。
電動化と知能化をキーワードに、技術の高さを皆様に伝えるために商品とマーケティングとセールス一体で取り組んでいく。
質疑応答。
西川CCOは、「堂々と言い訳できる」と記者の笑いを誘ったうえで、二番手になろうと力をいれてきた。顧客基盤を守る、守備率は高いが、拡販への攻めの姿勢が必要。マーケティングが不足していた。
星野専務も、
誰よりも早く自動運転のクルマを出そうということで、日産の面白さを伝えていこうと思っている。
西川さんによると、
単一レーンでキープ。第二段階がレーンチェンジしても自動運転が2018年。
2018年、2019年頃には世界の大市場での燃費規制が一段と厳しくなると説明する。
星野さんは、
EVは、中期的、ミッドタウンプランの中には年間60万台だから、日産トータルの販売量の5%、早い段階で1割を狙いたいと決意を示した。
西川さんは、パワー88で目標としていた明確な2位とは、国内シェア15%程度と考えているが、達成にはもう少し時間がかかると記者の質問に答えた。
星野さんは、ただ2位と言うのは面白くない!
電動化、自動化など特定の分野でトップになることで、気がついたら全体の2位になっていたと言うのが望ましいのではないか。
EVの走行距離が延びてくるにつれ、今後は自宅での充電が主で、外での充電は特別な時に限られてくると考えている。
2020年度には半分がモーター付きということは、
Eパワードライブをフランクフルトに続き、東京モーターショーでも披露する。
電動化ともう1つは、コンバージョンエンジン。結果的にどのくらいの燃費になるのか、ここを前提に仕事を進めている。
説明会終了後に星野朝子専務と立ち話した。
https://t.co/lCzV4yDl3T
以下の部分は記者の意見です。星野さんのコメントと混同されるおそれがあるので、念のため添えておきます。
販売店のセールスパワー強化は大切だが、新製品の入れ方に問題がある。
自動ブレーキ全車標準装備は良いのだが、
やはり毎年平準化して新製品を出さないと、販売店は消化不良になってしまう。
軽自動車から小型車へのステップアップがない現在では、併売の見直し、販売面での三菱との協力など、思い切った手を打つべきとの主旨の指摘をした。
星野専務の次の手が楽しみだ。
前の記事: << ボッシュ、レニンゲンに研究センターオープン
現在の記事: 『2016年度末、日産自動車パワー88目標の国内「明確な2位」 西川CCO、「時間がかかる」と未達の可能性認める』