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グッドイヤーが住友ゴムとのグローバルアライアンスを解消

2015.10.2

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10月2日(金)、16年間にわたって住友ゴム工業と合弁事業を通じて業務提携していたグッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニーは同社とのグローバルアライアンスを解消、グッドイヤーの100%子会社である日本グッドイヤーが単体で日本でのサービス提供ならびに新たな事業展開を行うこととなった。

グッドイヤーは日本で63年にわたってサービス提供を行ってきた世界屈指のタイヤメーカー。住友ゴム工業とは1999年にグローバルな提携関係を築き、北米と欧州に各1社、日本には2社の合弁会社を設けて共同事業を行ってきた。今回の提携解消によって日本グッドイヤーはグッドイヤーのグローバルな成長戦略と整合した展開を行い、日本市場においてグッドイヤーブランドタイヤを排他的に提供する権利を回復する。一方の住友ゴム工業もダンロップとファルケンのタイヤブランドをグローバルブランドとして商品展開できる地域が拡大することが可能となる。

ただし、両社は協力関係を完全に解消したわけでなく、当面は長期の供給契約を結んでいる。詳しくいうと、グッドイヤーは米国、カナダ、メキシコの補修用タイヤ市場および非日系自動車メーカーにダンロップブランドタイヤを排他的に販売する権利を保持し、合弁会社で展開してきた欧州についても新車用・補修用の両タイヤ市場でダンロップブランドタイヤを排他的に販売する権利を保持する。

記者会見でグッドイヤー・アジア・パシフィック・リージョン社長であるダン・スミッカ氏は「日本は自動車保有台数で世界3位の大市場。今後もこれまでと変わらないサービス提供を続ける」と述べた。また、日本グッドイヤーの新社長となったダイル・ブラッキン氏は「重要な市場として日本での継続的な新商品の導入とブランド強化を行うべく投資していく」と発言した。具体的には、まずは東京モーターショー2015に出展し、年明けの東京オートサロンではモータースポーツでの新しい展開を発表するとのことだ。

 

※写真中央が日本グッドイヤー新社長のダイル・ブラッキン氏

日本グッドイヤー公式サイト www.goodyear.co.jp