静岡マツダのCM製作会社と個人を 静岡県警が道交法違反で書類送検

静岡マツダのCM製作会社と個人を

静岡県警が道交法違反で書類送検

昨日、9月16日、静岡県警は、静岡マツダが発注したテレビCMの製作会社と担当者を道交法違反と道路使用許可内容違反で書類送検した。容疑は既報のとおり、5月25日に西伊豆スカイラインの片側1車線路で、マツダ車の並走写真を撮る際に、ビデオクルーを乗せたクルマが対向車線にはみだして撮影を続けたもの。静岡マツダ、メーカーのマツダ、所轄の大仁署に取材した。

静岡マツダと話した。

http://www.shizuoka-mazda.co.jp/news/index.html 

「重大問題と受け止めている。すでに取組んでいるが、再発防止を徹底する。外部への業務発注の際、事前手続きを徹底する」などとコメントした。

対向車線にはみだしてのCF撮りについて。

http://www.shizuoka-mazda.co.jp/news/index.html 

当日は、静岡マツダから2人の担当者が現場に同行していたが、当該の撮影時は、車両搬送と現場待機などで、撮影車両に同乗していなかった」という。なお、それ以外の撮影時は同乗していたともする。

今後の業務発注について。

違法行為を犯したとされるプロダクションについては、「他にもお付き合いしている会社があるので、(違法行為を犯した)プロダションは使わない」とした。 本誌の取材に販売本部長が答えた。

http://www.shizuoka-mazda.co.jp/ 

マツダのコメント。

「このたびのグループ会社(静岡マツダ)のテレビコマーシャル制作時における一般車両などの安全走行を妨げる撮影にともない、関係各位に多大なるご迷惑とご心配をおかけしていること、心よりお詫び申し上げます。マツダは販売会社ともども改めて法令遵守の徹底に努めてまいります」

http://www2.mazda.co.jp/info/20150820/

　静岡県警にも取材した。最初に県警広報課に電話したが、「メモしかない。分からない。大仁署に聞いて欲しい」とのことだったので、所轄の大仁署に連絡した。電話口に出てきた副署長は、最初、こちらが名乗っているのに、名前も肩書きも名乗ろうとしない。一般的にマスコミ対応は副署長の役目なので、おそらく副署長だろうとは思ったが、「話しを聞かせて欲しい」とのこちらの要求に対して、「ハ、ハ、ハ」と笑い出す始末。相変わらず、一見のメディアを舐めた態度をとる。

「こちらが名前を名乗っているのに、なぜ名前を名乗らないのか」と質して、やっと「副署長のSだ」と名乗った。結局、大筋は「報道のとおりだ」という説明で、

5月25日の10時から16時まで、静岡県伊豆市の西伊豆スカイラインでの撮影使用許可を大仁署が出したこと。撮影時間は守られたが、使用許可に対する内容違反と道交法違反で、「2人の個人とプロダクション1法人を書類送検した」との説明だった。なお、送検された個人と法人名は「公表していない」とされた。

　電話の最後に「記事にしていただけるのですか?」といかにも記事にしてほしくなさそうだったので、「ハイ、すぐSNSに上げます」と返事して電話を置いた。

取材・文/マガジンX編集長　神領　貢