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三菱ふそう「スーパーグレート」1年に2度同一部位でリコールの事情。 国交省は「開発段階で入念に評価してほしい」とメーカーに釘を刺す
三菱ふそう「スーパーグレート」1年に2度同一部位でリコールの事情。
国交省は「開発段階で入念に評価してほしい」とメーカーに釘を刺す
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002046.html
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002044.html
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_002043.html
太田国交大臣会見の後、いつものようにリコール監理室に向かう。昨日の三菱ふそうトラック・バスによる、「ふそうスーパーグレート」の再リコールについて話しを聞いた。
http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/news/recall/140724/3395.html
昨年7月にギア抜けのリコールを届出たのに、昨日、9月10日、また同じ現象でリコールが行われたからだ。しかも、今回は昨年のリコールよりも製造期間も台数も増えている。昨年のリコールでは、ギア抜けの原因について、変速を制御する高圧エアコンプレッサーの潤滑油が漏れて、ミッションに向かう配管がつまるものだった。これに対して、今回のリコールでは、さらにサプライバルブを支えるスプリングの劣化や、圧力センサーの不具合、始動時など暖機前の状態での制御プログラムの不備などが原因とされ、パーツ交換やプログラム修正が行われる。最初のリコールからこの1年間でスブリング不良が165件、プログラム不良による警告灯点灯が97件報告されている。
http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/lineup/truck/super_great/10/
1年に2度、同一部位のリコールが行われたことについて国交省は、再リコールそのものは年間10件程度あり特別なことではない。この間、三菱ふそうは調査を続けており、報告もあった」(リコール監理室)と説明する。一方で、一般論と断りながらも「(メーカーは)市場に出す前の開発段階で不具合が出ないように評価を入念に行って欲しい」(同)とも話す。
タカタ製エアバッグが多くを占めるとは言うものの、史上最大規模のリコール台数となっている今年。メーカーには従来より一層、品質問題に気を配って欲しいものだ。
なお、蛇足だが、9月10日はダイハツハイゼットのワイパースイッチのグリスの塗り漏れで生産1週間分だけリコールされたり、4月に発売されたばかりの日産エクストレイルのほぼ全数でCVTプログラムに不具合が見つかったり、そのうち442台に至ってはリチウムイオン電池の載せ替えまで届出された。
取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)
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