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速報! 国際商業会議所国際仲裁裁判所 スズキ、VWとの包括提携解消認める
スズキとVWとの包括提携解消認める
修会長、「満足している。非常にスッキリした!」
国際商業会議所国際仲裁裁判所、以下仲裁裁判所は、スズキが平成23年11月24日に同裁判所に申し立てていたフォルクスワーゲン社との株式取得を含む包括提携解除について、これを認める決定を行った。解除日は、平成24年5月18日にさかのぼって解除される。
これを受けてスズキは、自己株式立会い外買付取引きにより、VW側から自社株式を取得する手続きに入る。買付条件等は決まっていない。
一方で、仲裁裁判所は、VW側が主張していたスズキの契約違反の有無や損害金の補償等について引き続き審議することも示した。
8月29日、昨日、スズキは仲裁裁判所から仲裁判断を受領したとして本日の発表となった。
質疑応答。主に鈴木修会長の説明。補足は原山副会長。
うまくいかなかった最大の理由は、契約書に則ってやると理解していたが、日本文と英文のニュアンスの違い。契約後の落差が大きかった。
次のことまで考える余裕はない。これから時間をかけてコメントしたい。
契約から6年経っている。いまではソリオのマイルドHVも発表した。部分的には努力をしている。それらを総合的に考えていきたい。
買取金額は上場の時価になる。極めて常識的なやり方でやる。買い戻す時点での市場価格になる。会社法に基づく自社株買いとなる。スズキが保有するVW株については仲裁の裁定外。
VWと言うグローバル企業との話しなので裁判所も慎重の上にも慎重を期したと思う。
ちょっと長かったかなぁー、と思うけど喉の小骨が取れたという表現を使うけれども、非常にスッキリした。
自身の去就については、まったく考えていません。
提携の目的は、技術の問題だった。従業員は奮起した。車体の軽量化やマイルドHVの開発など、実力以上のチカラを発揮した。契約時点の問題は、ほとんど解決した。将来のことは分からない。文字通り災い転じて福となす。
今後のVWとの関係について聞きました。
離婚した人と元に戻ることはないよ。
決定に満足している。過去に対してグチを言うことは避けて、これからどうやって前向きに自動車業界の中でやっていくことが良い。VW側もお互いに沈黙は金なりで良いのではないか。
VW側とは仲裁後に接触は一切ない。
VW側が指摘したスズキ側の契約違反について、一部認められたのはまったく予想外だった。VW側が損害賠償請求できるとしたが、今後、仲裁の中で議論していく。
判断が下った後の株価への影響はないと考える。
環境技術については、取締役会で決めていく。対VWについては鈴木修会長と原山副会長が対応していく。
第2フェーズについては、仲裁廷とVW、スズキの三者で交渉していく。VW側に損害があったかどうかを証明する義務がある。
VWとの6年間原山大変貴重な経験だった。色んな企業があるなぁとつくづく思った。まだ経験不足だと反省している。自立して生きていくことを前提に考えたい。
取材 文 神領 貢 マガジンX編集長
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