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全日空のグローバル展開に、スター・ウォーズの特別塗装機を投入!
次世代旅客機ボーイング787ドリームライナー機を世界で最初に導入した全日空(ANA)。現在すでに39機(B787-8/B787-9の合計・本年7月末現在)が国内外の路線で活躍するまでになっている。なかでも今後の運航の主軸になるのが国際線で、直近では6月に成田・ヒューストン線が就航。今後クアラランプール線やシドニー線などが年内に就航するなど、さらなる国際線拡充が期待される。昨今LCC(格安航空会社)の台頭や若者需要の変化など、航空会社同士の競争が厳しくなるなか、自社の商品やサービス、そしてブランド力を向上させるべく、様々な工夫を展開してきた。
ANAの新たな戦略となるのが1977年に全米で映画が公開されて以来、地域や世代を超えた人気映画の多い”スター・ウォーズ(STAR WARS)”をブランド展開すべく、製作配給側のウォルト・ディズニー・
ジャパン(株)(WDJ)との間で、プロモーション・ライセンス契約が今年4月から始動。世界で初めてスター・ウォーズ・キャラクターをデザインした特別塗装機プロジェクトが、2020年3月末までの5年間わたる「STAR WARSプロジェクト」を展開している。
本プロジェクトには3機のデザイン機を用意。すでに1機が4月にデザインを発表され、
来年3月ごろまでに残り2機のデザイン機が投入され、北米路線を中心に就航予定となっている。8月18日、都内ホテルで3機の特別塗装機(模型)の発表会が行われた。挨拶した篠辺 修全日空社長とポール・キャンドランドWDJ社長がそれぞれ、今回の契約に伴う両社の相乗効果と期待を述べるとともに、スクリーン以外でも活躍するC-3POとR2-D2も登場し、ANAのキャビンアテンダントともに特別塗装機の披露や10月に予定される遊覧フライトへの期待を述べた。国際線にあっては世界三大アライアンスのひとつである”スター・アライアンス”の中核を担う一方、国内外でLCCによる就航が拡大。さらに国内線では北陸や来年開通の北海道新幹線の開通など、鉄道や高速バスとの競合関係も高まるなかでの、航空機利用へとつながれば幸い。そして今年11月から年始明けの1月末までは、同社の国際線の全路線・全便でスター・ウォーズの歴代作品の上映も実現。これまで機内エンターテイメントプログラム
ではなかっただけに、空の上でのスター・ウォーズ観賞は貴重な搭乗経験になりそうだ。
益々増える訪日外国人旅行者や、若年層が休みとなる年末年始の海外旅行の需要喚起が期待される。
浜田拓郎
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