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ブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジ2015に
参戦する工学院大学の新ソーラーカーを初披露

2015.7.29

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工学院大学ソーラーカープロジェクトは、10月18〜25日にオーストラリアで開催される世界最大級のソーラーカーレース「ブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジ2015」への参戦を発表、7月24日には同学の新宿キャンパスにて学生たちの手で造り上げたソーラーカーの新車両を初披露した。

新車両の名称はOWL(アウル)。フクロウを意味するこの言葉は、アテネの守護天使あり知恵の神であるアテナの象徴だったことから「知恵」「賢明」のシンボルとされ、車両コンセプトの形状がフクロウに似ていたことから命名されたという。

ブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジは10月18日にダーウィンをスタートし、アデレードまでの3022kmを走破するソーラーカーレースで、同学が参戦するのは2013年に新設されたクルーザークラス。レギュレーションは4輪・2人乗り以上という、より実用車に近いデザインや居住空間が求められるクラスだ。また得点比率がスピード70%、外部電源供給量15%、実用点10%、搭乗者人数を運んだ距離5%と、よりスピード重視に変更されたことや、外部充電が3回から1回に減少したことなどを受け、新車両はとくに空力を重視して車両中央が空洞となった車両デザインに仕上げられている。(同学2号機より空気抵抗係数は56.7%減)

この新レギュレーションで優勝を狙うためには、スコアの7割を占めるスピードがとくに重要となる。そのため、車両ボディはカーボンパネルの一体成型で製作しており、その重量はわずか55kg。これにはテイジン・東邦テナックスが新開発した炭素繊維「テナックス」が採用されている。また外部充電回数の減少から、太陽電池にはサンパワー社の住宅用ソーラーパネルMAXEON SOLARを採用するなど、車両開発にはさまざまなサポート企業も参加している。

産学が協力して完成したこの新車両で、同学は参加12カ国12チームの頂点を目指す。


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