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池自工会会長「環境性能課税は税のつけ替え」
東京モーターフェス2014「若者と距離縮めたい」
9月18日に開催された自工会会長会見始まりました。 7月.8月にかけて新車販売が悪化している。店頭での受注は引き続き厳しい。 来年度の税制改正要望について、自動車関係諸税は9種類も課税されている。過重な増税により、国内新車販売は悪化する。
消費税10%時点で、環境性能課税は、税の上乗せになる。取得税の付け替えとならないよう要望する。 乗用車メーカー8社の幹部による大学キャンパス出張授業を行ったことにより、自動車業界への就職が増えた。今年は大型、二輪車メーカー幹部も行う。消費税10%時点で、環境性能課税は、税の上乗せになる。取得税の付け替えとならないよう要望する。 乗用車メーカー8社の幹部による大学キャンパス出張授業を行ったことにより、自動車業界への就職が増えた。今年は大型、二輪車メーカー幹部も行う。インド自工会と協力合意文書に署名した。
以下は記者との質疑応答。
Q安倍改造内閣について。
A施策をさらに強固なものにしていくための布陣。女性閣僚も数合わせではなく、実力ある人が揃った。六重苦のうち為替は解決されたが、円安によりエネルギーコストが高まっている。事業環境、特に人手不足など課題山積。確実に実行してほしい。
Q下半期の見通しについては?
A夏以降、落ち込みは厳しい結果。戻り切っていない。9月も正式ではないが足元は相当厳しい状況が続いている。秋口に向けて新車効果に期待したい。 インド自工会としては、日本の自工会が持っている知見を期待されている。すでに54年経過しており、実は日本より歴史がある。インド市場は法整備などまだ事業環境は未熟。トップレベルの対話続けながら、両政府に働きかけていきたい。民間レベルで協力したい。
Q二輪車に期待すること。
A 正直ベースで言うと、2020年100万台新車販売はチャレンジングだけど、経産省とも意識統一図られている。来年は熊本で、バイク ラブ フォーラムを実施する。 リターンライダーの皆様のおかげで大型バイクが伸びているが、若い人々に乗っていただきたい。二輪車の敷居を低くする動きを加速したい。
Qドル円108円と為替の円安が進んでいる。
A自動車業界としては基本的にはポジ。だが、急激なのは困る。電力源を輸入に頼る日本としては、必ずしも手放しで 喜べない。産業によっていろいろある。自動車業界としては心地よい水準。労働力不足は、単に工場の人手不足だけでなく、物流や整備士不足が心配。自動化を進めて人手不足を多少緩和できるが、トラックドライバー、整備点検する技術者のなり手がない。
Q環境性能課税について。
A環境課税の名前がついているが、取得時に最大3%とる。これは付け替え以外の何者でもない。制度設計はこれからのせめぎ合いになる。環境に良くないクルマについては、ペナルティ的に重課していただく。地球規模では古い車に乗る文化はともかく、2050年にco2を半分にする必要がある。発展途上国でのクルマも増えているし、地球規模での環境問題を考えれば、やはり燃費の良いクルマに買い替えてほしい。これは決してメーカーのエゴではない。
Q自工会会長、副会長人事を自工会会員社全体に広げるべきとの声がある。
Aご意見は承っておきます。
Q円安でも輸出が増えない。
A為替が戻ってきたからといって、現地工場を空けるというわけにはいかない。また、輸出先の経済状況も悪くなっている。ロシアなど地政学的リスクも高まっている。中国の部品カルテルについては、アッセンブリーメーカーは被害者の立場。欧米日は連携とってやっている。公正な取引を求めたい。
Q女性の戦力化について。
A国民の半分は女性。この力を使わないのは問題。家事と仕事を両立させるためには本当の共同参画が必要 まず男性側の意識改革が相当ないとうまくいかない。2020年までに3割の指導的立場にある女性を配置するニーマルサンマルのためには、まず女性に入ってもらわねばならない。ひとつひとつやる意識が大切。
Q125cc車の免許制度改革について。
A9割が原付。80年代の400万台時代は大半が原付。50cc車はガラパゴス。最高速度30キロ、2段階右折はかえって危ない。免許制度は、中型免許も排気量増やしてほしいが、高いハードル。引き続き取り組んでいきたい。
2012年は、お台場学園祭、昨年はお台場モーターフェスとして盛況だった。 来月の三連休に開催する東京モーターフェス2014では、これまで以上に実際に体験できるコンテンツを前回より2倍以上用意している。ぜひお越しいただきたい。臨海副都心、船の科学館周辺の特設会場とダイバーシティ東京 プラザ フェスティバル広場で10月11日から13日まで開催されます。三日間で9万人の来場を見込んでいます。自工会会員13社とメルセデスベンツ、BMWも参加。COTYも決まります。クルマとバイクを使ったサーカス、シルク ド モビ。 昼間は前回よりパワーアップしたスペクタクル、夜はエレガンスと称して開催されます。船の科学館周辺は、この三日間、クルマとバイク一色になります!鈴木ちなみさんが、東京モーターフェス2014のイメキャラです。
若者たちのクルマ離れについて。 価値観の多様化、SNSの進化が大きい。昔は物理的にクルマが必要だった。女性を誘うのにもクルマが必要だった。無理して買ったものです、と池会長。 職場も、昔はワーワーやってた。今は職場も静か。
通信費も高いし、クルマの維持費も高い。 すぐにコミュニケーションできる、手のひらに乗るモバイルに行っているのかな。 でも、実際にそこに行くことの価値を認識してほしい。メーカー側の価値観を押し付けるだけでなくユーザーと両方が歩み寄るべき。少しずつ価値観を共有しながらやっていきたい。 クルマが若い人たちから離れていったとの声もある。このイベントをそうしたきっかけにしたいとの趣旨です。今回は実際にクルマを乗ってもらう機会を作りたい。SNSを使って事前に情報発信します。
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