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警視庁の話しではない!?
2015.6.25
警視庁の話しではない!?
トヨタ自動車のジュリー・ハンプ常務役員逮捕に関連して、すでに報道されている内容について、警視庁に確認した結果、以下の回答がきた。
「警視庁は23日、被疑者の関係箇所を本件容疑で捜索しました。ハンプ容疑者はオキシコドンを含む錠剤57錠を密輸した容疑で捜査中です。他の質問については捜査中につき、回答できません」とするのみだ。「関係箇所」について場所はもちろん何カ所かも確認しない。
結局これだけだった。各大手メディアで報道されていることは、「警視庁としての話しではない」(広報課)とする。いま、この瞬間、大手マスコミから発信されている報道は上記を除き、組織としての警視庁は何も言っていないと主張するのである。
ふーん、所轄では副署長だけがマスコミ対応する。桜田門では報道担当部署が相手する。マスコミが得た情報が警察関係者からのリーク情報でなかったら、一体、どこから,あんなにも細かい情報がもたらされるのか。警察官が馴染みの記者に警視庁の意図としてリークするのは、「警視庁の話しではない」、こんな便法が通用するのが、日本であり、日本の報道であり、日本の記者クラブ加盟社と警察の関係だと思うと本当に悲しくなってしまう。
取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)