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SCOOP!! ホンダの「自動ブレーキ」リコール 当局の強い関心が影響か!?

2015.5.26

ホンダの「自動ブレーキ」リコール

当局の強い関心が影響か!?

 

ホンダが5月14日付けで行った平成25年から27年にかけて製造したアコードHVとアコードワゴンHVの衝突軽減ブレーキのリコール。対象台数は合計1万760台だった。ご記憶の方も多いと思う。本文では便宜上「自動ブレーキ」と呼ぶ。この自動ブレーキ、ミリ波レーダーと障害物検知プログラムで成り立っている。

実はトヨタが平成25年6月26日にリコールを届出たのと同じものなのだ。トヨタはクラウンに搭載していた「プリクラッシュセーフティシステム」のリコールとして2年前に届出ていた(届出番号3185)。台数は1万7798台。

https://toyota.jp/recall/2013/0626.html

http://www.honda.co.jp/recall/150514_3566.html

ミリ波レーダーは「F社製、プログラムはD社製」(事情通)と言われるが、ほぼ同じシステムをホンダもアコードHVに搭載していたわけだ。

国交省は定期的に自動車メーカーに対して、当局が得た不具合情報を基に監査を行っている。「リコールに対してメーカーが尻込みしている場合、背中を押すことはある」(別の消息筋)。本件リコールもトヨタがいち早くリコール対応したのに、ホンダはリコール発表に時間がかかってしまった。この点に当局は注目していたようだ。ホンダのリコール発表が遅れた理由を調べている。

先ほどホンダ広報部から回答が来た。

「不具合情報入手後、お客様の安全を第一に考え迅速な調査解析を行っていますが、考えられる要因一つ一つについて調査や再現試験を行っていたため時間を要しました」としている。

取材・文/神領 貢(本誌編集長)