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ダイハツ25%減益。今期も減収減益の見通し

2015.4.27

ダイハツの2015年3月期(2014年度)は売上高1兆8171億円(前期比5%減)、営業利益1106億円(同25%減)、経常利益1271億円(同22%減)、当期純利益681億円(同19%減)となった。さらに、今期も厳しい見通しを立てており、2期連続の減収減益をしいられるようだ。

 

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国内で6車種を投入した14年度の軽自動車販売は68万7000台(同2%減)、登録車を含むグローバル販売は108万5000台(同2%減)だった。

減益要因のひとつは為替変動で、ダイハツが事業展開しているインドネシアの通貨であるルピア安の影響が大きかったという。また、現地向け低価格MPV(マルチ・パーパス・ビークル)の販売減もマイナス要因となった。

一方、国内で軽自動車販売の行きすぎた競争が利益を圧迫したのでは?との質問に対して三井正則・社長は「行きすぎた競争と言われれば、そうだったかもしれない。今年に入ってからは自然体で売っていてシェア争いはない」と答え、2014年末の軽自動車販売で無理をしていた旨を明らかにした。「シェアはあくまでも結果。ユーザーに選んでもらえる商品とサービスの提供が重要」(三井社長・談)としている。ダイハツ首脳陣は以前にも「シェアはあくまでも結果」と口にしていたが、やはり無理な販売攻勢はあったのだ。

 

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2016年3月期(2015年度)は売上高1兆7700億円(前期比3%減)、営業利益1000億円(同10%減)、経常利益1100億円(同13%減)、当期純利益600億円(同12%減)を見込んでおり、三井社長は「今期も厳しい予想」とした。また「新しい商品の開発や改革を進めていて、16年度以降に成果は出る。いまはエネルギーを貯める時期」だという。

インドネシア市場について「いまは経済が停滞しているが、欧米各社も工場建設を進めている。日系同士から欧米や中国のメーカーも含めた競争になり、厳しくなるだろう。現地のサプライヤーに原価低減の手法を理解してもらって、原価低減を進めて厳しい競争環境に臨む」(三井社長・談)とした。また、インドネシア、マレーシアに続く海外事業 第3の柱に関しては「トヨタのグローバル戦略の中で、ダイハツの強みがどこで活かせるか、検討中」と語った。


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