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「やりたい、やろう、やるべきだ」は一切減らしていない
続報!トヨタ通期予想を下方修正
カンパニー制による機動的活動が奏功
「やりたい、やろう、やるべきだ」は一切減らしていない
トヨタ自動車の2016年度第1四半期決算は、売上高6兆5891億円、前年同期比5.7%減、営業利益6422億円、同15.0%減だった。営業利益率は9.7%、1.1ポイント下がった。
なお、通期の業績見通しも変更された。通期見通しは、売上高26兆円、期初比5000億円減、営業利益1兆6000億円、同1000億円減。
第1四半期の四輪車世界販売台数は217.2万台、前年同期比5.8万台増。日本は51.1万台、同4.1万台増。日本を含め北米以外は総じて堅調だった。
質疑応答。
熊本の震災等の影響はあったが、販売販売概ね順調。1450億円の原価改善もできた。英国のEU離脱決定の時、緊急のミーティングを行い、原価改善に努力した。様々な面で改善活動を図っている。
もっといいクルマを作る会社、将来の種まき、強靭な財務基盤を作る、この3つの意志をしっかり持っていく。収益的にいいパフォーマンスを上げられるように努力したい。
為替の前提を見直したことで2350億円の営業利益減少となったが、年間では見直し1000億円の減少で済んだ。
細かい営業活動により、通期の北米販売台数を3万台増やして288万台をやっていきたい。
カンパニー制の効果について。
為替は急激な変動がないような環境であってほしい。カンパニーを見ているプレジデントからダイレクトに指示できるようになった。よりスピーディに増産対応ができる、VA活動もプレジデントの元に結集してできる。
サプライヤーと一緒に部品原価を下げていく活動を継続していきたい。設計や作り方の改善をしていくことで原価を下げていく。
資源国を中心に若干厳しさは続いている。主要国でもテロ頻発など地政学的リスクなどを見て、適切に対応していきたい。
熊本地震と工場火災による生産台数への影響は80,000台程度。販売台数では6万台程度。約700億円程度の減益要因。挽回生産をしっかり推進しており、年内には挽回できる見通し。
現地での部品調達や、相互に生産を補完し合うブリッジ生産などにより、為替耐性をつけていきたい。
7月以降の1ドル100円想定について。
7月の平均は103円だった。
アメリカは1750万台程度で前年並みと見ている。
中国について。
前半戦は非常に堅調。1月から7月は前年比114%。年間では期初の前提を変えていない。無理に台数を稼いでいくのではなく、大事に売っていきたい。
研究開発費を100億円下げたが?
来年以降も数%ずつ伸びていく。悲観的による見ているわけではない。
やりたい、やろう、やるべきだのことは一切減らしていない。3つの意志をぶれずにやっていきたい。
アメリカでプリウスが売れていないが?
ガソリン価格が低位安定している、7月のマーケットのトラック構成比61%は過去最高。この2つの要因がかんがえる。新型プリウスはお客様から「良いクルマ」との評価をいただいている。HVユーザーに営業活動していきたい。
北米での足元は減っているが?
99%。極端なマイナスではない。RAV4、ハイランダーが非常に好調。売れ筋のトラックの生産を増やしている。
アライアンスについて。
ダイハツの完全子会社化は、両ブランドの強み、弱みを補完しながら提携効果を上げていきたい。具体的な提携効果を出していきたい。マツダとは勉強になることがたくさんある。「すごいことをやられているなぁ」と感銘した。マツダとの情報交換は有益。
円ドル以外の為替差損は?
新興国通貨安も効いている。レアル、ペソ、ランド、元など、新興国間で500億円の為替損が出ている。価格を上げられないか、原価を下げられないか地道にやっている。
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