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高温になった車内温度を最も早く下げる方法をJAFが検証

2016.7.25

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JAF(日本自動車連盟)は高温になった車内温度を早く下げるためにはどうしたらよいのかを検証し、その結果をホームページ上で公開した。

 

今回公開したテスト結果は、夏の炎天下での駐車後に車内が暑くてクルマに乗れないことが多いことから、車内温度を下げる最もよい方法は何かを検証したものだ。検証では同じクルマ5台を用意して、車内温度が55℃になったタイミングでそれぞれ違う方法で温度を下げるテストを行い、その温度変化を測定した。温度計測器は運転席と助手席の中央で乗員の顔の高さに設置している。

 

テスト方法は①ドア開閉、②冷却スプレー、③エアコン外気導入、④エアコン内気循環、⑤エアコン+走行の5通り。結果は①ドア開閉(5回)で47.5℃、②冷却スプレーで3分後に50.1℃に低下した。エアコンを使った3パターンのうち最も温度が下がったのは④エアコン内気循環で10分後に27.5℃となった。③エアコン外気導入は10分後に29.5℃だった。しかし、一番早く温度が低下したのは⑤エアコン+走行で、5分後には28.0℃まで低下した。

 

以上の結果から、⑤エアコン+走行が最も早く室内温度を下げることができることがわかった。さらには、窓を全開にしてエアコンを外気導入にして走り出し、車内の熱気が逃げたら窓を閉めて内気循環にするのが最も効率的であることがわかった。普段の経験からそのような方法をとっている人も多いだろうが、具体的な検証結果として今回明らかになった。

 

なおJAFでは、室内温度が下がってもハンドルやダッシュボードなどには熱が蓄積されてあまり温度が下がっていないことや、チャイルドシートの表面、ベルトの金具などでやけどを負う事例もあるので十分注意するようにと注意喚起している。

 

■JAFユーザーテスト

http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/temperature/detail5.htm


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