News
日産、「NISSAN GT-R」 17年モデルを発売
日産は、4月1日に日本で先行披露した「NISSAN GT-R」の17年モデルを、7月27日より全国一斉に発売すると発表した。
「深化」を続ける「NISSAN GT-R」は今回、2007年の発売以来最大規模となるエクステリアやインテリアのデザイン変更に加え、新技術の採用により更なるドライビングパフォーマンスの向上を実現したという。
「NISSAN GT-R」17年モデルの概要は以下の通り。
1.デザイン
空力性能の追求とともにGT-Rらしさをさらに深めたアグレッシブなエクステリア
エクステリアでは、フロントからリヤに至るまで大幅なデザインの変更。フロントでは日産ブランドのデザインシグネチャーであるVモーションを採用し、更に性能向上も実現。マットクローム仕上げを施し、最新のメッシュパターンを採用した新デザインのグリルは、開口部の拡大により冷却性能を向上させながらも、バンパーサイドの形状を最適化することで、従来の空気抵抗・ダウンフォースの維持を可能にした。また、グリルから流れる明快なキャラクターラインが特徴のエンジンフードは、剛性の向上により超高速域での変形を抑制しているという。さらに、新形状のフロントスポイラーもレースカー直系の血統を感じさせるデザインであると同時に、高レベルのダウンフォースを維持。
サイドのデザインはGT-Rらしい流線型のフォルムはそのままに、さらに空気の流れを改善させるため、サイドシル前部を張り出させている。リヤでは、トレードマークであるリング型テールランプを引き続き採用しながら、新形状サイドアウトレットなどリヤ廻りにも空気の流れを改善させるためのデザインを採用。また、新デザインのシルバーフィニッシュのリヤディフューザーを囲むバンパー下部と、ボディカラーを分けるラインは、リヤビューをよりワイドでアグレッシブに見せるために高い位置に変更。こうしたエクステリアの変更は、「NISSAN GT-R」をよりスポーティでシャープに見せるだけでなく、空気抵抗、ダウンフォース、冷却性能という3つの性能を高次元でバランスさせているそうだ。
GT-Rにふさわしい高質感と、さらなる操作性の向上を実現したインテリア
インストルメントパネルは、高級本革として知られるナッパレザーを熟練の職人が高度な技術を用いて厳選した一枚革で仕上げ、さらに精巧なステッチを施すことで、コックピット全体に圧倒的な高品質感を付与。また、安定感を演出する水平方向の流れを採用しつつも、メーターからセンターコンソールまでドライバーを包み込むようにレイアウトすることでドライバーオリエンテッドな空間を演出。ナビディスプレイは7インチから8インチに拡大し、併せて大型のアイコンを採用することで、直感的な使い易さと視認性を向上。また、カーボン製のセンターコンソール上に配置したマルチファンクションスイッチにより、ナビ機能を手元で操作することが可能。
パドルシフトは、ステアリングホイール固定タイプに変更され、ドライバーが手を離すことなくシフトチェンジできる操舵角領域がより広くなった。更に、操作力やストローク量だけでなく、音にまでこだわった改良が行われている。オーディオとヒーターコントロールのダイヤルやノブ類は本アルミ削り出しとすることで、クラフトマンシップを感じる精度感と高品質なクリック感を実現。また、エアコンの吹き出し口は、人間工学に基づいた優れた操作感を追求し、NISSAN GT-Rにふさわしい精緻かつアイコニックなデザインとした。
2.メカニズム
走行性能
匠により1台1台手組みされる3.8リッター24バルブV6ツインターボエンジンは、高効率を追求することで、高出力と燃費性能を同時に向上させた。さらにGT-R NISMOの技術を採用した気筒別点火時期制御を採用。ノッキングの発生を抑え、燃費を損なうことなく最高出力419kw(570PS)/6,800rpm、最大トルク637N・m(65.0kgf・m)/3300-5800rpmを発揮。また、円滑なシフトチェンジと、変速時のノイズ低減を実現する改良型6速デュアルクラッチトランスミッションとの組み合わせにより、中速~高速域においてスムーズな加速を実現、日常的に多用するシーンでのドライビングフィールを向上させている。
また、「NISSAN GT-R」は発売以降、常に世界最高のハンドリングを提供してきたが、2017モデルではコーナリング性能をさらに進化させた。ボディ剛性の向上により、ショックアブソーバー・スプリング・スタビライザーそれぞれのより突き詰めたセットアップが可能となり、接地性がよく、しなやかで正確に動くサスペンションを実現することができた。その結果、タイヤの接地性が向上し、高速走行時の安定性がより高まった。また、直進安定性の向上により、15年モデルと比較し、修正操舵は約30%、ヨーレートの変動は約20%低減(高速走行時)。正確なハンドリングで、意のままの走りを楽しむことが可能となったそうだ。
3.「Track edition engineered by nismo」
2014年11月に登場した「Track edition engineered by nismo」は、スタンダードモデルのスペックやフォルムはほぼそのままに、「NISSAN GT-R NISMO」のボディ剛性と足回りを融合させた特別なグレード。本グレードは17年モデルでも継続設定し、最新の「NISSAN GT-R NISMO」のサスペンションとホイールを搭載。なお、発売日・価格等の詳細発表は今夏を予定している。
全国希望小売価格(消費税込み)
GT-R Pure edition 9,960,840 円
GT-R Black edition 11,869,200 円
GT-R Premium edition 11,705,040 円
前の記事: << トヨタ、カローラの生誕50年記念特別仕様車を発売
現在の記事: 『日産、「NISSAN GT-R」 17年モデルを発売』