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鈴木修会長、「お行儀の悪い売り方やめた」と明言。シェアにこだわらず、一台一台大切に売っていく姿勢を強調!
鈴木修会長、「お行儀の悪い売り方やめた」と明言。シェアにこだわらず、一台一台大切に売っていく姿勢を強調!
スズキ、前期増収増益も今期減収減益見通し
スズキの2016年3月期決算は、売上高3兆1807億円、前年同期比1652億円増、5.5%増。営業利益1953億円、同8.9%増だった。
今年度通期の業績見通しは、売上高、営業利益ともに前期を下回るとしている。売上高見込み3兆1000億円、前期比2.5%減、営業利益見込み1800億円、同7.8%減としている。為替影響は620億円のマイナスを見込む。とくにインドルピーが262億円マイナスの見込み。
四輪車の世界販売台数は、295.6万台、前年同期比9.5万台と、300万台にわずかに届かなかった。二輪車の世界販売台数は150.2万台と前年並みを確保した。
スズキは2020年3月期に、連結売上高3兆7000億円、営業利益率7%の目標を立てているが、この目標は変えない。
国内の四輪車販売は、前年度の75.6万台から当期は63.0万台と、大幅減少を見込んでいる。軽自動車が前期の67.9万台から当期は54.9万台まで落ち込むと予想している。登録車は7.6万台から8.1万台へ拡大を図る。
なお、自己株式7000万株を前期末に償却している。
質疑応答。
今後の軽自動車市場の見通しは?
当期需要見通しは180万台。メーカーの反省も込めて、軽自動車が白物家電の二の舞いになるのではないか。一台一台を大切に売る意識が欠けていた。中古車市場が盛んになってきたため、前年度下期から、お行儀の悪い売り方はやめた。ワゴンRなどは5万円から10万円値上がりした。
今年は最低160万台くらいの全体需要まで見ている。最高で180万台。シェア30%の55万台の販売を見ている。シェアにこだわらない。
秋葉原に軽自動車が並んでいるという話もある。大幅に方向転換していきたい。
自ら種を蒔いたキライもある。他のメーカーのことは知らないが。
登録車国内10万台を最低でもやりたい。
軽自動車の商品価値を高める条件は?
軽自動車本来の価値が求められていると理解している。軽量化に加えて、補機、エンジン、コストと品質も大切。田舎の過疎化の中で、軽自動車の存在価値はより大きくなる。小さなクルマで便利なクルマを目指していかなければならない。そのために一台ずつを大切に売っていく。
耐久性も良くなった。品質と経済性を兼ね備えた小さなクルマ、キラリと光る軽自動車を作っていく。
三菱自動車の燃費不正について。
燃費競争との指摘があったが、商品企画とは、品質も軽量化もやらなければならない。燃費だけでなく、色んな競争がある。過当競争かどうかについては、燃費だけでなく、トータルコストの問題。5月18日までの国交省への報告については、現在、再確認しながら進めている。順調に進めている。
一台一台を大切に作っていくとは?
直販20%、業販が80%。商品を買っていただくには販売店の信頼を勝ち得なければならない。2人袴かと言う見方もある。まず販売店に理解していただく。失礼な言い方かも知れないが、私たちの手足となってくれている販売店を大切にしないといけない。長年、やっているとぞんざいになってしまう。戒めなければならない。過疎化が進んだ中で、田舎の業販店は、後継者問題もある。姉弟には5年間、スズキで修行してもらう。それじゃ足らない。共同経営に切り替えていくなど、地域に合ったやり方をしていきたい。
過疎化にともなう配置換えも販売店に勧めている。拠点を移して共同経営をやるなど、色んなやり方がある。業販店が困ると私たちも困る。一心同体でやっていく。
三菱自動車の燃費不正が軽自動車市場に与える影響は?
お客様は私たちが考えるよりも賢明。あまり影響はないと見ている。お客様が選択されることについては、あまりどうこう言う問題ではない。賢い選択をすると考えている。
会見終了後は、ぶら下がりは行われなかった。親しいスズキ関係者と立ち話。
修会長がお行儀の悪い売り方を改めるとハッキリ言い切ったのは応酬問答集にあったのか?
ありませんでした。会長の思いを述べられたのでしょう。
マガジンXでも書いているように、逆に業販店は戸惑っているのではないか。
うーん、でもやっていくしかないしね。
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