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Nissan GT-R、SUPER GTでGT500、GT300の両クラスを制覇

2016.5.10

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ゴールデンウィークの5月3〜4日、富士スピードウェイ(静岡県)でSUPER GT第2戦が行われ、4番グリッドからスタートした#1 MOTUL AUTECH GT-Rが見事な追い上げで、開幕戦に続き2連勝を飾った。GT300クラスでは#3 B-MAX NDDP GT-Rがトップチェッカーを受け、富士500kmレースにおいて2年連続でGT500とGT300の両クラスを制覇した。

 

4位スタートの#1 GT-Rは、3つのスティントのうちスタートと最後をロニー・クインタレッリが、真ん中を松田次生が走る作戦。クインタレッリは10周過ぎから3位のマシンを追い上げ始めると、14周目の最終コーナーで並びかけストレートでこれをパスし3位に進出した。

 

30周あたりから、上位陣は最初のルーティーンピットを開始。#1 GT-Rは39周でピットインし、タイヤ交換と給油を済ませ松田にドライバー交代した。開幕戦で優勝した#1 GT-Rは今回40kgのハンディウェイトを搭載しており、松田も無理をせず着実に4番手をキープして周回を重ねていった。

 

一方、ポールポジションからスタートした#12カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ•パオロ•デ•オリベイラ)と、2位スタートの#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲/千代勝正)は、スタートからオリベイラと本山が快調に上位につけて周回を重ねた。トップ4のうち3台をNissan GT-R NISMO GT500が占める展開だ。

 

レースが大きく動いたのは上位陣が2回目のルーティーンピットを行おうかというタイミングだった。タイヤバーストでボディを大破させたマシンがヘアピンコーナー手前にパーツを撒き散らしてストップし、これでセーフティカー(SC)導入。78周目にレースが再スタートしたところで上位陣が次々ピットに向かったが、松田はコースにとどまり81周でピットイン。

 

残り29周分と少なめの給油でピット作業を短縮し、クインタレッリをトップでコースに送り出した。ここからは#1 GT-Rのクインタレッリと#12 GT-Rのオリベイラの一騎打ちになった。後方から猛プッシュを続けたオリベイラは96周目、ついにクインタレッリを逆転。しかしレースも残り4周を切った100Rで#12 GT-Rの左リアタイヤがバーストしコースアウト。再びトップに返り咲いたクインタレッリは開幕戦に続きトップチェッカーを受けた。

 

一方トップ争いを演じていた#46 GT-Rは、不運にもSC導入と2回目のピットインが重なり、結果的に90秒のピットストップペナルティを課せられ7位入賞となった。また7位スタートの#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹/柳田真孝)は接触による予定外のピットインを強いられ9位ゴールだったが、佐々木がこのレースの最速ラップを記録した。

 

GT300クラスでは予選5番手からスタートした#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ヤン・マーデンボロー)が着実な追い上げを見せトップチェッカー。Nissan GT-Rは富士500kmレースにおいて2年連続でGT500、GT300の両クラスを制覇した。

 

【GT500決勝 結果】 82Laps

Pos

No

Machine

Driver

Time / Behind

1

1

MOTUL AUTECH GT-R

松田 次生 / ロニー・クインタレッリ

2:58’58.430

2

39

DENSO KOBELCO SARD RC F

ヘイキ・コバライネン / 平手 晃平

2.666

3

37

KeePer TOM'S RC F

ジェームス・ロシター / 平川 亮

14.346

4

36

au TOM’S RC F

伊藤 大輔 / ニック・キャシディ

15.025

5

6

WAKO'S 4CR RC F

大嶋 和也 / アンドレア・カルダレッリ

20.158

6

8

ARTA NSX CONCEPT-GT

松浦孝亮 / 野尻智紀

1'00.064

7

46

S Road CRAFTSPORTS GT-R

本山哲 / 千代 勝正

1Lap

8

19

WedsSport ADVAN RC F

関口雄飛 / 国本雄資

1Lap

9

24

フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R

佐々木大樹 / 柳田真孝

1Lap

10

64

Epson NSX CONCEPT-GT

中嶋 大祐 / ベルトラン・バゲット

1Lap

11

12

カルソニック IMPUL GT-R

安田 裕信 / ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

4Laps

 

【GT300決勝 結果】 76Laps

Pos

No

Machine

Driver

Time / Behind

1

3

B-MAX NDDP GT-R

星野 一樹 / ヤン・マーデンボロー

3:00’16.590

2

55

ARTA BMW M6 GT3

高木真一 / 小林崇志

3.749

3

25

VivaC 86 MC

土屋武士 / 松井孝允

18.209

4

18

UPGARAGE BANDOH 86

中山友貴 / 山田真之亮

1Lap

5

0

GAINER TANAX GT-R

アンドレ・クート / 富田 竜一郎

1Lap

6

51

JMS LMcorsa 488 GT3

都筑晶裕 / 新田守男 / 脇阪薫一

1Lap

10

48

DIJON Racing GT-R

高森 博士 / 田中 勝輝 / 青木孝行

2Laps

16

360

RUNUP Group&DOES GT-R

柴田 優作 / 田中 篤 /清原章太

2Laps

 

 

 


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