News
三菱燃費試験不正問題で、相川社長、 記者の質問に「燃費競争があったのは事実」
三菱自動車工業の2015年度決算。
売上高2兆2678億円、前年度比4.0%増、営業利益1384億円、同1.8%増。
今年度の見通しは、燃費試験偽装の影響が、みきわめられないとし、本日の開示は見送られた。
相川社長です。
燃費試験偽装でお客様にご迷惑をお掛けしておりますこと、申し訳ありませんでした。
外部有識者のみによる委員会を立ち上げた。結果がまとまり次第、皆様にご報告いたします。
経常利益は、米国生産終了に伴う特別損失191億円を計上、前年度比7%減の1410億円となった。日本、ロシア、中国で販売が減少。世界販売は104.8万台、前年度比4.2万台減、4%減だった。為替の悪化が172億円、市場措置費用160億円。
質疑応答。
燃費試験不正の影響は?
国内については販売面で正確に把握できていないが、1日あたりの受注台数は半減。海外については情報が来ていない。この先を推定することが難しい。財務への影響についても、国交省に受理してもらわないと確定できない。最終的にどのくらいの影響があるのか予測が難しい。自己資本比率半減48%までに高まっている。財務の健全性は大幅に高まっている。3月末時点で4600億円の現預金がある。債務は300億円以下。
ekワゴンとデイズは3年前には、日産自動車と共同開発されたと聞いていたが?
このクルマはNMKVが開発した。開発を三菱に委託されたとの建て付けになっていると、相川社長。
日産自動車の関わりは?
色々な知見をもらっているただし、開発については三菱が責任を持っている。
日産自動車との関係は?
現時点では早期収束のための話をしている。それ以外の話はしていない。インドネシアの新工場立ち上げは計画どおり。来年4月生産立ち上げに向けて順調に推移している。
前期は700億円の投資実績。当期は成長投資をやらなければならない。不要不急のものは現実的な対応を考えている。
補償について。
どれくらいかかるかは全体感が掴めていない。現預金については4600億円ある。この中きら保証金等の支払いをする。金融機関には現状を説明している。
補償には様々なモノが考えられる。いまは答えられない。一般的に必要な運転資金は月間売上高のひと月分くらいをみる。
連結では親子間の中で必要な調整を行っている。加えて設備投資資金が入る。
進退について。
販売状況を厳しく受け止めている。ステークホルダーにはお詫びするしかありません。許されるならば、一刻も早く復活へ向けて全力を尽くしたい。
益子さんについて質問した。
燃費競争は事実。何とかして他社に勝とうとした。最後の最後で技術的知見が足りなかったと思う。
プロジェクトの目標は、チームとリーダーが作るもの。当時の社長が云々かんぬんではない
リーダーだけが決められるものではないが。当時の社長に対するコメントはない。
益子さんはどうしているのか?
辞任の報道は憶測です。益子会長はタスクのリーダーとして毎日指示を出している。
辞任の意向は?
憶測の記事には答えられないし、そういう話を益子会長としたことはない。
単に費用を増やせば、開発が進むわけではない。
燃費は地道な開発のノウハウが必要。人口知能や自動ブレーキなどは一気にお金をいれないとならないが、今回の事案はお金とは言えない。
サプライヤーへの影響は?
購買部門が一社一社訪問してヒヤリングしている。
株価が不正公表前のほぼ半値になっている。
業績見通しは全車種への影響が見えないと見通せない。
株価が急落しており、株主には申し訳ない。先行きの見通しを示せていない。分からないことについたは不安があり、株価には影響を与えているのだろう。一刻も早く予想値を公表するのが重要な使命。
外部役員も三菱の人だが?
取締役、監査役にはグループ以外の方もいる。誤解なきようお願いしたい。
雑誌の記事は掲載されてから知った。
仕事上なんの関係もない。プライベートなことなのでお答えを差し控えたい。
帰趨次第で自動車生産から撤退しないのか?
現時点では全く考えていない。浦和レッズについても変わりないが、スタジアムでの宣伝等は控えたい。
前の記事: << マツダ2015年度決算、増収増益も 今年度、為替と成長投資で減収減益予想。
現在の記事: 『三菱燃費試験不正問題で、相川社長、 記者の質問に「燃費競争があったのは事実」』