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三菱自動車 第141回 企業倫理委員会について
2016.4.25
三菱自動車企業倫理委員会第141回委員会では、(1)三菱自動車製車両の燃費試験における不正行為について、(2)2016年度「企業倫理実践プログラム」について、(3)2015年度コンプライアンス案件(総括)について、それぞれ会社側から説明があり、次のような意見を伝えた。
○車両の燃費試験における不正行為について
- 独立性のある外部有識者のみによる調査のための委員会を設置するとのことだが、可能な限り早く、不正の程度と範囲を明らかにして、誠実に対応してもらいたい。
- 開発部門の社員は、ものを言えない環境で厳しい状況に置かれていないか。或いは、物言わぬ風潮が戻って来ているのではないか。
- 自動車メーカーとして重大事であり、お客様に与える影響度は計り知れず、その責任は免れない。社長の指揮のもと、速やかに原因を究明し、再発防止を図り、けじめをつけ、信頼回復に努めて欲しい。
- 会社の最大の危機はコンプライアンス問題である。三菱自動車の役職員は、社会人としての常識(リスク感覚)をもっともっと磨くべきではないか。
- これまでも何度も言って来たが、コンプライアンスは人づくりである。そのための教育は反復し、継続することが不可欠である。愚直に取り組んで欲しい。
「コンプライアンス第一」の意識を末端まで浸透させるには、その教育が重要である。
○2016年度「企業倫理実践プログラム」について
- コンプライアンスという言葉が宙に浮いているように思えてならない。内容が従来と変わらず、燃費試験における不正行為を踏まえた課題が反映されていない。今後の徹底的な調査を踏まえて、その教訓を織り込んだプログラムを策定してもらいたい。
- 「和をもって尊しとなす」の考えは、コンプライアンスでは通用しない。間違っていることは指摘すべきであり、異なる意見を言える環境が必要である。
- 会社存亡の危機と認識して、今、重点的に取り組まなければいけないことは何なのかを、改めて当委員会に説明してもらいたい。
○2015年度コンプライアンス案件(総括)について
- 発生したコンプライアンス案件の原因を深掘りし、今後の再発防止に繋げてもらいたい。
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