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輸入車2台のディーゼル車からも不正ソフトは確認されず
昨年9月のフォルクスワーゲンディーゼル車の不正ソフト発覚を受けて開始された「排出ガス不正事案を受けたディーゼル乗用車等検査方法見直し検討会」の第3回検討会と中間とりまとめが発表された。
すでに発表されている日本メーカー6車のディーゼル車からは不正ソフトの搭載は確認されなかったが、今年度中に予定していた残る輸入車2台の試験結果についても今回公表され、BMW320d、メルセデスベンツML350BlueTECについても各社から事前に報告があった保護制御の範囲内で推移するNOx排出量であることが確認できたため、VW同様の不正ソフトの搭載は確認されなかったと発表された。ただし路上走行試験の結果では台上試験の数値と2〜4倍程度の乖離が見られた。これは気象や路面などの試験環境と運転方法の相違に加え、試験日の外気温が低かったことで保護制御が働き、排出ガス低減装置の機能が停止したことによるものと考察している。
今回の中間とりまとめでは、路上走行試験の導入は必要という意見は変わらず、実際の実施条件(試験ルートや走行条件など)をどうするか、試験結果の評価方法をどうするのか、また各社によって相違がみられる保護制御についてどの程度までの範囲を認めるのかというガイドラインの整備が必要とのことで意見が一致、来年4月の最終とりまとめに向けて検討を重ねていくということとなった。
なお、すでに検証を終えている三菱デリカD:5については、台上走行の排出ガス値に認証時の走行抵抗値を使用していたため、その値が適切であったかどうかについて確認が必要であるとしている。
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