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ルノー・日産アライアンス、効率性と収益向上を目指し、機能統合を強化
ルノー・日産アライアンスは、4つの主要部門におけるシナジーを強化し、更なる効率性と収益の向上を目指す新たな統合プロジェクトを開始すると発表した。
アライアンスの統合は、両社の部門の統合、共通プロセスの策定、人財および他の重要な資源の共有を含みます。ルノーおよび日産は、機能統合により、2015年に年間40億ユーロ以上のシナジーを創出すると見込んでいる。
ルノー・日産アライアンスは本日、役員レベルによるグローバル会議において、研究・開発、生産技術・物流、購買、人事の4機能においてシナジーを強化することを決定した。2014年に統合したこれらの機能はそれぞれ、アライアンス役員が統括しているという。
アライアンスはまた、すでに統合されている4機能をサポートするため、品質および原価管理の機能を一部統合する予定。さらに、アライアンスは、販売・マーケティング、コネクティビティ・コネクテッドサービス、商品企画、アフターサービスや他のサポート機能において、シナジー拡大のためのさらなるオポチュニティも検討しているそうだ。
ルノーと日産は、3月末までに新たな統合プロジェクトを、各々の企業に属する組合など必要な従業員代表組織や会社の意思決定機関に説明を行う。その後、各社における審査、承認のうえ、4月1日より実行する予定。新たな統合機能の統括者および活動の範囲は、別途発表するという。
ビジネスツールとしてのアライアンス
ルノーと日産は共通の生産方式を導入し、フランス、韓国、インド、ロシアで数々の相互生産プロジェクトを実施している。また、ルノーと日産の開発陣は、両社合わせて年間100億ユーロ規模の研究開発および設備投資を有し、ひとつのチームとして、次世代技術の開発における重複を減らす取り組みを行っている。
アライアンスは2018年に年間55億ユーロのシナジー創出を目指している。
ルノー・日産アライアンス会長兼CEOのカルロス ゴーンは、「急速に進化を遂げる自動車業界において、ルノーと日産は、アライアンスを実用的なビジネスツールとして活用する必要性に迫られています。アライアンスは今後も統合を進め、より緊密に連携していきます」と述べた。
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