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ホンダ、2016年モータースポーツ活動計画の概要を発表
Hondaは、2016年のモータースポーツ参戦体制と普及活動計画について、以下の通り発表した。
Hondaは創業当時から世界の頂点を目指し、モータースポーツ活動に取り組んできた。常に勝利に向かって挑戦を続け、高い目標を達成することで、コーポレートスローガンである「The Power of Dreams」のもと、世界中のファンと喜びを共有することを目指すという。
《モータースポーツ参戦体制》
【四輪モータースポーツ活動】
Hondaは昨年に続き、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)に、「マクラーレン・ホンダ(McLaren‐Honda)」のパワーユニットサプライヤーとして参戦。フェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトンの2名体制で戦う。
FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)では、1.6L直噴ターボエンジンを搭載した「Civic WTCC」の投入を継続。ワークスチームである「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」に、2012年チャンピオンのロブ・ハフが加入。ティアゴ・モンテイロ、ノルベルト・ミケリスとともに3名のドライバー体制で参戦。
SUPER GTシリーズGT500クラスでは、昨年同様5チーム5台体制で参戦。「NSX CONCEPT‐GT」のパワートレインコンセプトを見直し、ハイブリッドシステムを非搭載とした2.0L直列4気筒直噴ターボエンジンでタイトル獲得を目指す。
全日本スーパーフォーミュラ選手権では、熱効率を高めた2.0L直列4気筒直噴ターボエンジン「HR-414E」の供給を継続。新たにマクラーレン・ホンダのサードドライバーであるストフェル・バンドーンが「ドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシング(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)」に加入し、5チーム8台体制でドライバーとチームのダブルタイトル獲得を目指す。
北米のインディカー・シリーズでは、伝統の「インディ500」が今年で開催100回目を迎える中、アメリカン・ホンダモーターの子会社であるホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)が、6チーム11台に2.2L V6ツインターボエンジン「HI16TT」を供給。また参戦7年目のシーズンを迎える佐藤琢磨が、昨年同様「エー・ジェイ・フォイト・レーシング(A.J. Foyt Racing)」より参戦。
【二輪モータースポーツ活動】
FIMロードレース世界選手権シリーズの最高峰であるMotoGPクラスには、2016年シーズンでのタイトル奪回を目指し、昨年同様ワークスチーム「レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)」から2年連続(2013年、2014年)チャンピオンのマルク・マルケスとMotoGPクラス参戦11年目となるダニ・ペドロサの2名が2016年型のワークスマシン「RC213V」で参戦。
また、「エルシーアール・ホンダ(LCR Honda)」からカル・クラッチロー、「マーク・ブイディーエス・レーシング・チーム(Marc VDS Racing Team)」からジャック・ミラー、「エストレーリャ・ガリシア・ゼロ・ポイント・ゼロ・マーク・ブイディーエス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)」からティト・ラバトの3名が参戦。Hondaは、4チーム5台体制でライダーズタイトルおよびコンストラクターズ、チームの三冠獲得を目指す。
昨シーズンチャンピオンを獲得したMoto3クラスには、2016年型のワークスマシン「NSF250RW」を11台投入し、3年連続ライダーズチャンピオン獲得を目指す。
トライアル世界選手権シリーズには、昨年同様ワークスチーム「レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)」から、9年連続チャンピオンのトニー・ボウ、参戦21年目にして通算300戦を迎える藤波貴久、昨シーズン躍進したハイメ・ブストがワークスマシン「COTA4RT」で参戦し、ライダーズタイトル獲得とコンストラクターズタイトル11連覇を狙う。
モトクロス世界選手権シリーズでは、最高峰クラスのMXGP(450cc)クラスに、昨シーズンランキング2位のゴーティエ・ポーリンと3位のイブジェニー・バブリシェフが、ワークスチーム「チーム・エイチアールシー(Team HRC)」から参戦。また、昨シーズンMX2(250cc)クラスでチャンピオンを獲得したティム・ガイザーが「チーム・ホンダ・ガリボルディー・レーシング(Team Honda Gariboldi Racing)」から参戦。3ライダーともにマシンは2016年型のワークスマシン「CRF450RW」を駆ってチャンピオン獲得を目指す。
さらに、HRC契約ライダーの山本鯨が「チーム・ホンダ・レッドモト・アッソモーター(Team Honda Redmoto Assomotor)」から「CRF450R」で参戦します。昨シーズン、チャンピオンを獲得したMX2クラスには、19歳のホルヘ・ザラゴザがチャンピオンチームの「チーム・ホンダ・ガリボルディー・レーシング(Team Honda Gariboldi Racing)」からワークスマシン「CRF250RW」で参戦。
AMAスーパークロス世界選手権シリーズの450SX(450cc)クラスには、Hondaの米国現地法人アメリカン・ホンダモーターの運営するワークスチーム「チーム・ホンダ・エイチアールシー(Team Honda HRC)」から、新人ながら1勝を挙げたコール・シーリーと、2勝を挙げながらもケガで苦しんだトレイ・カナードが「CRF450R」で参戦。
FIMスーパーバイク世界選手権シリーズ(WSB)には、Hondaの英国現地法人ホンダモーターヨーロッパ・リミテッドが支援する「ホンダ・ワールド・スーパーバイク・チーム(Honda World Superbike Team)」から2006年MotoGP世界チャンピオンのニッキー・ヘイデンとマイケル・ファン・デル・マークが「CBR1000RR」で参戦。
また、FIMスーパースポーツ世界選手権シリーズ(WSS)には、「ホンダ・ワールド・スーパースポーツ・チーム(Honda World Supersport Team)」からパトリック・ジェイコブセン、「シーアイエー・ランドローズ・インシュランス・ホンダ(CIA Landlords Insurance Honda)」からはカイル・スミス、大久保光、ルーク・ステープルフォード、ステファン・ヒルの4名、バーダル・エバン・ブロス・ホンダ(Bardahl Evan Bros Honda)からはフェデリコ・カリカスロが、「CBR600RR」で参戦。
FIM世界耐久選手権シリーズ第3戦の鈴鹿8時間耐久ロードレースでは、世界選手権および各地域の選手権にHondaから参戦しているライダーを選定し、優勝を目指す(詳細は決定次第発表)。
MFJ全日本ロードレース選手権シリーズのJSB1000クラスには、ホンダ・レーシング(HRC)のテスト契約ライダーである高橋巧が「ムサシ・アールティ・ハルクプロ(MuSASHi RT ハルク・プロ)」から、同じく秋吉耕佑が「エーユーアンドテルル・コハラ・レーシングチーム(au&Teluru・Kohara RT)」から参戦。トーホー・レーシング(TOHO Racing)から山口辰也、「エフシーシー・ティーエスアール・テルル(FCC TSR Teluru)」から渡辺一馬が昨年に引き続き参戦し、昨年のJ-GP2クラスでチャンピオンを獲得した高橋裕紀が、JSB1000クラスに「モリワキ・レーシング(MORIWAKI RACING)」から「CBR1000RR」で参戦。
MFJ全日本モトクロス選手権シリーズIA1(450cc)クラスには、ワークスチーム「チーム・エイチアールシー(Team HRC)」から、これまで10回のチャンピオンを獲得した成田亮がワークスマシン「CRF450RW」で参戦し、チャンピオン奪回を狙う。
また、昨年「チーム・エイチアールシー(Team HRC)」の富田俊樹がチャンピオンを獲得したIA2(250cc)クラスには、2015年ランキング2位の能塚智寛がHondaに移籍し、ワークスマシン「CRF250RW」で、Hondaとして同クラスでの連覇を狙う。
MFJ全日本トライアル選手権シリーズのIASクラスでは、昨年自身5度目のチャンピオンを獲得したHRCのテスト契約ライダー小川友幸が「RTL300R」を駆って「エイチアールシー・クラブ・ミタニ(HRC CLUB MITANI)」から参戦し、4年連続6回目のチャンピオン獲得を目指す。
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