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重心が下がって安定感が増したプリウス

2016.1.18

ハイブリッドカーの代表格として18年以上にわたって名を馳せてきたプリウスのことを紹介するにあたり、まずはハイブリッド機構や燃費について言及すべきかもしれない。

 

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だが、豊島浩二チーフエンジニアの「“普通のクルマ”にしたかった」とのコトバどおり、新型プリウスに乗ると(いい意味で)一般的なクルマに仕上がっていることがもっとも印象に残る。
低重心化のメリットは峠道でなくても、街中の緩やかなカーブで体感できる。参考として比較試乗した先代では外側へ振られてセンターラインに迫ってしまいそうな道でも、新型なら安心して走り抜けることができた。もちろん、街中での常識的な速度域での話だ。特別な走り方をしなくても、TNGAの効果は十分に体感できる。

 

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Aピラーの位置が見直されて三角窓が廃止されるなど視界は改善されたものの、やはりピラー付け根(下部)の太さは気になる。とくに助手席側の斜め下方にはそれなりの死角が残っている。
一方、リアではバックウインドウが左右に拡大されたことでルームミラー越しに見る後方視界は向上。これと引き替えにクォーターウインドウは廃止されてしまったが、斜め後方の見通しは想定していたほど悪くはなかった。

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このほか、朗報としてお伝えしておきたいのはラゲッジ床面が下がったことと、12Vの補機バッテリーがエンジンルームに移されて高価な密閉型から解放されたことだ。これまでバッテリー交換時に価格の高さにビックリしたユーザーも多いだろうから、これは大きな利点と言えるだろう。。