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豊田章男社長がレース参戦するワケ。
オートサロンでの、トヨタの プレスブリーフィング後、
豊田章男社長にぶら下がり。
Q ガズーレーシング10年に寄せて。
A 特に成瀬さんの後、成瀬さんの役割をやらなきゃいけないと思った。その気持ちは今も同じ。私はレースに出ているが、レーサーではない。スピードによって見える世界が違う。トップレーサーよりニュルで2分遅いのは安全確認のマージンをとっているからですよ。
リーマンショック以降の赤字や品質問題で、トヨタが厳しい状況にあった時、私の考える「もっといいクルマ」を示すには、どうすればいいか。サーキットを走ることで、私自身の本気度を示したかった。全世界の従業員33万人に示せる方法は、私自身が命を懸けてレースに臨むことだった。それによって現場との目線が同じになり、距離感が縮まった。
人によっては、子供ぽっいというかもしれないが、その子供ぽっさがいいクルマ作りに役立っていると思う。
Q レースに参戦するにあたり、安全面で危惧するひとはいないか?
A 「内山田会長と、豊田章一郎名誉会長が最大の抵抗勢力」ですよ、と返し、記者らの笑いを誘っていた。
Q オートサロンに出展する意味について。
A 東京オートサロンは屋台文化。東京モーターショーはグルメレストランみたいなもの。当初からショップの皆様に受け入れてもらいたいと気を使ってきた。今では、色んなトヨタ車をチューニングの素材として使ってもらえている。ありがたいことです。
Q モータースポーツの発展について。
A 86やガズーレーシングはすそ野を広げようのと取り組み。 日本でも少しずつ盛り上がっている。
トヨタの役割はモータースポーツのすそ野を広げ、垣根を下げ、そして世界へ繋げること。その点では日本人ドライバーに活躍してほしいなぁ。最近は家族連れが増えたね。