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次期CX-9に2.5Lダウンサイジングターボが載ったワケ

2015.12.25

ロサンゼルスショーでマツダが発表した北米向け、オセアニア向けの新型車CX-9。現行車がフォード製の3.7リッター、V6エンジンを搭載していたのに対して、新型では、マツダ製の直列4気筒2.5Lターボに換装された。同社開発担当役員の人見光夫常務は、その理由について以下のように説明した。

小排気量エンジンでは低速域での加速性能が大排気量エンジンに対して劣る。また、V6を単純にサイズダウンするだけでは、過給器などの補機コストがかさんでしまう。さらに人見さんの持論だが、「シリンダー容積が小さくなるほど冷めやすい」ため、熱効率の点からも極端なダウンサイジング化は得られるメリットが少ないとする。マツダに大排気量の直列6気筒エンジンがもともとあれば、ターボ化はなかった可能性が高い。また、結果として年間100万基程度の量販が見込めないエンジンでは、V型6気筒のスカイアクティブテクノロジー採用は設備投資の点からもむずかしい。V型6気筒3.7Lから直列4気筒2.5リッターターボに変更することで、出力と燃費とコストの両立が図れたとする。ダイナミック・プレッシャー・ターボとクールドEGR、ふたつのキーテクノロジーが、新型ダウンサイジングターボ開発成功の鍵となった。

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